幼児教育を語るひろば

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夏休み二題

夏休みの短縮
全国的に小中学校の夏休みが、短縮される傾向だと言われます。 理由はゆとり教育の改正後、授業時間数が増えたためにどこかで補う必要が生じたことに依るようです。

それに小学校では、2020年度から英語が正式な教科になることも挙げられます。授業時間を確保するのに、夏休みを短縮するのが早道というわけです。

夏休みを短縮して授業時間を確保すれば、通常の1日当たりの時間数を減らすことが出来ます。 そうなれば教員の長時間労働も緩和することが出来るので、一石二鳥ということになりす。

確かに授業時間は確保出来るのですが、実際に夏休みを減らされる子供たちはどう思っているのでしょうか?  決まりの多い学校生活から解放されて、ノンビリ自由を楽しむ時間が持てる大事な時期ですのに。

夏休みは、海や山へ出かけて自然と親しむ良い機会です。 田舎へ行って、昆虫採集や植物採集に夢中にもなれます。家でゴロゴロしていても、友だちと遊びに出かけても、授業の心配はありません。

子供たちには、夏休みならではの体験もあります。 彼らにとって夏休みは、出来るだけ一杯あった方がよいのです。

夏休みの短縮は、そう考えると大人の都合だけで決められたような気がしてなりません。


英語が正式な教科に(小学校)
教え子で小学校中堅教師の M が、「この夏休みは、英語の研修会で缶詰になります。」と、ボヤいていました。2020年度から、小学校で英語が正式な教科となります。そのための準備のようです。

各地の教育委員会では、 英語力の高い教師の確保に力を入れることになりました。採用試験で英語力が高いと認められれば、加点されたり一部の試験を免除されたりします。英語が苦手だった私など、とても採用されそうもありません。

小学校で英語の指導が必要かどうかは、昔から議論されていました。従来は「小学校では、まず日本語をしっかり学ぶべきだ。」が、主流派でした。

ひと口に英語力と言いますが、英会話に重点があったように思います。
「日本人は、中・高・大学と英語を10年間も学んでいるのに、 会話が得意でない。」 と、よく言われます。

だから 「英語で大事なのは会話力だから、言葉は低年齢の時から教えた方がよい。」 ということになります。


以下は私の個人的な意見ですが・・・

小学校時代は、日本語をしっかり学んだ方がよいと思います。世界でも難語と言われる日本語です。表現も多様ですし(文字もカタカナ・ひらがな・漢字とある)、意味も使い方も複雑です。その上、言葉自体に奥深いものがあります。

日本語の獲得は、日本人としての思考の土台づくりでもあるのです。 全ての学習の基礎となります。もちろん英語力習得の基礎にもなります。英会話をマスターするのは、中学校以降で十分間に合うと思います。


英語嫌いの逃げ口上でしょうか・・・



人物鑑定法

最近大臣や国会議員の問題行動や不祥事が続発しました。 そのせいでしょうか?  安倍内閣の支持率が急落しています。

都議選以降、責任者の辞任劇も続いています。今回は防衛省の大臣・次官・幕僚長、それに民進党の代表や幹事長まで、まるでドミノ倒しのようです。

首相は閣僚の辞任について、 「責任は任命権者の自分にある」と言います。 とは言うものの、「だから責任をこのように取る」と、具体的な責任の取り方を示したわけではありません。言いっ放しでしょうか?

8月3日には、内閣改造があると言われます。とにかく急いで大臣を入れ替えて、責任を取ったということにするのでしょうか?


大臣と言えば、国家の存亡に関わる仕事を任されるのです。首相が見誤って人を選べば、国家の滅亡は現実となるのです。
欠格者を選んだから、今回のような辞任騒ぎが起きているのでは?


諸葛孔明(181〜234年・三国時代の蜀漢の軍師、皇帝劉備に三顧の礼を持って迎えられた。)が唱えた、人物鑑定法があります。次のような七項目です。

① 事の善悪について判断させ、志がどこにあるかを見定める。
② やりこめてみて、相手の態度の変化を観察する。
③ 計略について意見を言わせ、知識がどの程度かを見る。
④ 困難な事態に直面させ、勇気があるかどうか観察する。
⑤ 酒に酔わせて本性を見抜く。(酒色に溺れることがないか?)
⑥ 利益(地位や財貨)を欲しがらないか、清廉度を見極める。
⑦ 仕事を任せて、信頼できるかどうかを判断する。

さらに諸葛孔明は、「五害」と称し組織を壊す人物についても述べています。

① 徒党を組み、能力のある者を誹謗する人。
② 衣装に凝り、華美な格好を好む人。
③ 妖術や神がかり的なことが出来ると、吹聴する人。
④ 規律を破り、民衆を扇動する人。
⑤ 損得にこだわり、敵と内通する人。


諸葛孔明の教えは、 3日の内閣改造時、 首相にぜひ熟慮して欲しいことです。首相だけではありません。私たち自身も、選挙の折には深く考えなければならないことです。


うそも方便

「うそをついたことがない人は手を上げて」と言われて手を上げたら、 その人はうそつきだという笑い話があります。

人は、よくうそをつきます。うそは武器がいらないし、 簡単に身を守ることが出来るからです。幼児でも使えます。

でも「うそつきは泥棒の始まり」と言われ、うそは悪いことと教えられます。親も先生も子供のうそには敏感で、うそつくと厳しく叱ります。

子供の方もうそをつくと、態度が変わります。どことなく親や先生を避けるようになります。話を聞いてもあいまいな受け答えしか返ってきません。何となくソワソワしていて、落ち着きがありません。

人は身を守るためにうそをつきます。子供のうちは、叱られないためにうそをつくのです。親や先生の一喝が怖ければ、うそと知りながらもうそをつくようになります。

うそを重ねているうちに、うそのつきかたも上手になってきます。親も先生も、うそが見分けられなくなってきます。

成人すると、うそも色々と内容や形を変えてきます。落語の種になるような害のないうそもありますが、人を騙したり悪事に関わったりするようなうそもあります。

うそも方便、子供時代のうそは叱る必要のないものが殆どです。特に幼児期は、想像と現実の区別がつかないままにうそをついているからです。

だから大人は、子供が成人するまではうそをつかないで済むような生活環境づくりを心がけましょう。


ところで昨・一昨日と、衆参両院予算委員会の閉会中審査で、「加計学園」問題が議論されました。安倍首相を始め関係閣僚や参考人が、野党の質問に答えていました。でも端々に、おとなのうそが見え隠れしていました。

加計学園の獣医学部新設を首相が知った時期・「始めから加計学園ありき」だったのでは? と思わせるような関係閣僚の答弁・参考人同士の証言の食い違い・今治市と内閣府職員との接触・・・ など。 一国民としても、真相はどうだったのか?  
疑問を抱きました。

こればかりは「うそも方便」と、許すわけには参りません。



友を選ばば

友を選ばば書を読みて、六分の侠気四分の熱。
                                 (与謝野鉄幹)

「うちの子は、どんな子と付き合っているのか?」
 親として一番気になることです。

「朱に交われば赤くなる」・「類は友を呼ぶ」    
 友だち選びは、大げさに言えば子供の人生を左右し兼ねません。

では 「良い友だち」・「悪い友だち」 とは、どういう友だちのことでしょうか?

友だち関係には、「類似性」と「接近性」の二つの原則があります。

前者は性格や家庭の事情が似ている、趣味や悩みに共通点があるということです。後者は、同じ学校・クラス、家が近いなどの交流範囲が狭いことです。

ここでとても大事なことで、親が気づきにくいことを紹介します。

それは友だち関係というのは、一方通行では成立しないということです。友だちを選ぶと同時に、友だちから選ばれるという必要条件があることです。

大げさに言えば、「友は第二の自己」なのです。

孔子は、友だち選びでこう教えています。 「 益者三友 損者三友 」

良い友とは、正直な人・誠実な人・博学な人のことです。
悪い友とは、体裁を繕う人・当たりさわりない不誠実な人・口先だけの人のことです。

「人生より友情を除かば、あたかも世界より太陽を除くに等し。(キケロ)」

「友は喜びを2倍にし、悲しみを半分にするものである。(シラー)」


友情に対する危険信号もあります。

「恋は盲目」・「ひいきの引き倒し」
 相手をよく見ず、盲目状態になってはいけない。

「会うは別れの始め」
 物事は変転して止まない。

「恩を仇で返す」・「昨日の友は今日の敵」
 人の心は、変わりやすい。



ボランティア活動

ボランティア活動
九州北部豪雨の被災地に多くのボランティアが集まって、復興支援に当たっていると報じられています。その数は1万人にもなると言われますが、あまりにも災害が大きかったのでまだまだボランティア不足のようです。

私も駆けつけてお手伝いしたい気持ちはあるのですが、テレビの報道などから推察しますと、気持ちだけではお手伝い出来るような生易しい活動ではありません。

炎天下で黙々と働くボランティアの人たちの姿が、テレビに映し出されます。
屋内に堆積した土砂を、スコップでひとかきひとかき屋外に運び出します。
壊れた家具を肩にかついで、運搬用のトラックの荷台に載せます。
皆んなで協力して大きな流木を、人力で取り除きます。

ただただ頭の下がる思いで、テレビの報道を見つめています。



デンドロビューム ( 2017, 7. 17 写す )


子供の自殺
2016年度の子供の(小・中・高校生)自殺数が判りました。全部で320人、内男子が3分の2を占めています。

  ( 自殺の原因 )
  学校問題 → 36.3%
  家庭問題 → 23.4%
  健康問題 → 19.7%
( うつ病なども含める )
   *いじめが明らかなものは6件

「いじめ防止対策法」が出来て、いじめと見なされるような事態が発生したら、直ちに真相解明・再発防止策を取るように、学校・教委は義務づけられています。

それでも、対応が手遅れになるのが現状です。子供の問題として捉えずに、学校や教委の体面や面目を優先するからです。何よりもこの弊を改めなくてはなりません。