幼児教育を語るひろば

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続 子育て失敗編 

Bの事例 (不登校児の母親)

なぜ母親は、過保護になってしまうのでしょうか?
夫婦関係や嫁・姑の関係に問題がある場合が多いと、よく言われます。夫や姑との
関係が悪いと、どうしてもストレスが溜まって欲求不満に陥りがちです。 そのため
母親のエネルギーのはけ口は、子どもに向ってしまいます。そして「子どものため
に」が、生きがいになってしまうのです。

Bの場合も会社人間の父親は、子育て全てを母親任せです。 経済的には豊かな
家庭ですから、Bは幼い頃から欲しいものは何でも手に入り、何不自由なく過ごし
てきました。それに何かやるにしても、いつも母親が先回りして準備し手助けして
くれたので、本人は失敗や挫折を経験したことがありません。

家ではもちろん、幼稚園や小学校でも、Bは怖いもの知らずのお山の大将でした。
ところがこの春中学校へ進学してみたら、そうは参りません。 自分より強い子・
勉強の出来そうな子がいっぱいいます。 おまけに中学生になると、自分で考え
行動しなければならないことも増えてきました。

ゴールデンウイークが明けると、Bは急に登校を渋るようになりました。登校しても
わがままが利かないので、苦痛になってきたようです。
朝起きてくると 「お腹が痛い」・「気分が悪い」・「体がだるい」・・・・ などと、母親に
訴えます。母親は心配ですから、すぐに学校を休ませました。ところが学校を休ん
でいるのに、Bは午後になると元気になります。典型的な、不登校の症状です。

でも母親は、いわゆる「五月病」だろうと簡単に考えました。無理に登校させるのは
よくないと聞いているので、腫れものにでも触るようにBを扱いました。(登校を無理
強いしなかったのは、よかったと思います。)

家で召使替わりに母親をこき使っている方が楽しいので、Bは一向に登校しようと
する気配を見せません。母親がちょっとでも愚痴を洩らすと、「うるさい!」・「放っ
ておいてくれ!」・・・ と反抗的な言葉を吐くようにもなりました。母親は、過保護を
子への愛情と勘違いしています。然し子どもの方は、親の義務程度にしか考えて
いません。

不登校は、以前は「登校拒否」と呼ばれました。 登校拒否は医学用語でもあり、
一種の神経症を意味します。 でも登校しない原因は色々ありますから、「不登
校」と言われるようになりました。それに登校拒否は、言葉の響きも強すぎます。

幼稚園時代は、母子の分離不安による不登園が目立ちます。小学校へ通うよう
になると、学校や友だち(人間関係) に適応出来なくて、不登校になる場合が
多いのです。

学校では先生との関係や難しい勉強内容が、不登校の原因になります。低学年
のうちは、巨大な建築物に拒否反応を示す子もいます。 学校の管理体制や、
生活リズムに合わない子もいます。

子どもたちは学年が進むに連れて、学校も競争社会と無縁ではないことに気づく
ようになります。 受験競争で成績が重視されるようになると、居場所が無くなる
子も出てきます。そこから逃避するために、不登校になる子も少なくありません。
不登校には、こんな背景があるのです。

ただBの不登校は、母親が初めて親子として向き合うチャンスかも知れません。
勿論母と子の関係の前に、夫婦関係を見直すチャンスでもあるのです。


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