幼児教育を語るひろば

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初めての巣立ち

小鳥の巣立ちは一回ですが、人生は巣立ちを何回もくり返します。

昨日、武蔵野市立境幼稚園の修了式(卒園式)に参列してきました。
少子化の影響もあって、今年度の終了児は34名です。私が在職していた頃の、
4割程度の人数でした。

少子化のデメリットとしては、友だちと遊ぶ機会が少ない・集団で競い合う場面が
無い・動きの小さいこじんまりした活動になり易い・社会性が育ちにくい・・・・ など、
人間性を育てる上でも多くのマイナス面が指摘されます。

境幼稚園を巣立つ子どもたちは、どうでしょうか? 私はそんな心配を抱きながら、
修了式での子どもたちの様子を見守りました。

でも心配無用、子どもたちはとても落ち着いて行動していました。
一人一人が修了証書を受け取る様子を見ても、堂々としていて頼もしい感じがし
ました。証書を手渡す園長先生の「おめでとう」の言葉にも、「ありがとう!」と、
力強くしっかり応えていました。

職員の手が、子どもたち一人一人の指導に行き届いているのを感じます。
かえって少子化のメリットなのだと、私は妙に納得させられました。

いただいた「園長だより」に、修了式で歌われる「さよならぼくたちの幼稚園」を、
保護者も一緒に歌って欲しいとありました。

 たくさんの毎日を ここで過ごしてきたね
 何度笑って 何度泣いて 何度かぜをひいて
 たくさんの友だちと ここで遊んできたね
 どこで走って どこで転んで どこでけんかをして
 さよなら ぼくたちの幼稚園 ぼくたちの遊んだ庭
 桜のはなびら 降るころは ランドセルの1年生   
(後略)

子どもたちは過ぎ去った2年間を思い出しながら、一生懸命歌っていました。
その様子を見ながら、私も胸の熱くなる思いに駆られました。

保護者が編集した、手作りの「卒園文集」もいただきました。
そこには子どもたちの思い出や将来の希望などが、一人1ページ枠でまとめ
られていました。

職員や保護者の祝福の言葉・励ましの言葉・期待の言葉なども、文集いっぱ
いに散りばめられています。子どもたちを愛し幸せを願う熱い思いが、ページ
をくくる私の心にも伝わってきました。

文集には、子どもたちが大きくなったら何になりたいかが書かれていました。
いまの子どもたちは、将来の希望が実に多様です。そして、なかなか現実
的です。「今どきの子どもは夢が無い」という批判もあるようですが、見方を
変えれば、しっかり足元を見つめているということだと思います。

子どもたちが、「大きくなったらなりたいもの」をまとめてみました。
(複数回答も含める・カッコ内の数字は人数)

<男児>
・サッカー選手(4)・野球選手(3)・消防手(2)・幼稚園の先生(1)
・絵かき(1)・動物園の飼育係(1)・洋服屋(1)・レスキュー隊(1)
・大工(1)・運転手(1)・カメラマン(1)
・忍者(1)・世界中の人を助ける人(1)・立派な1年生(1)
・シンケンジャー(1)?


<女児>
・ケーキ屋さん(4)・歌手(2)・バレーの先生(2)・スケート選手(1)
・学校の先生(1)・幼稚園の先生(1)・銀行員(1)・ペットショップ(1)
・水族館(1)・車掌さん(1)
・みんなを笑顔にさせる人(1)


幼児期における将来像は、直前の体験などに影響され易いので、大きくなったら
なりたいものと決め付けるわけには参りません。 ただこの時期の子どもたちの
気持ちを理解する上では、興味があり参考にもなります。

34人の子どもたちが、健康でそれぞれの人生をしっかり歩んで行って欲しいと
願いながら、幼稚園を後にしました。


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