幼児教育を語るひろば

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学級崩壊

皇太子の長女愛子様が、学習院小学部へ不登校と報じられました。週刊誌は、
競ってこの問題を取り上げました。中には学習院でもいじめや学級崩壊が、
日常的に起きているように書いています。

「学級崩壊」という言葉を聞くようになって、まだそれほど時間は経っていません。
でもアメリカでは、すでに40年も前にこのことが社会問題化していました。
学級崩壊は、小中学校だけの問題では無いようです。最近は、幼稚園や保育園
でも、似たような現象が起きています。つまり幼稚園や保育園でも、幼児を管理
できない・指導できない状況があるのです。

学級崩壊の原因について、私は次のようなことを考えています。

*個性を大事にする教育が、利己主義的人格を増長させた。

*受験競争・出世競争のため、人間性や社会性の育成が置き去りにされた。

*豊かな社会になって、子どもの教育やしつけを学校や塾に任せっきりにした
 結果、家庭の教育力が低下した。

*情報化社会の急激な進歩のため、学校教育が追いつけなくなった。

*学校(教師)とは何か? 家庭(親)とは何か? 誰が何を如何に教えるべき
 かが混乱している。

 
 ・・・・・ など。それぞれが、原因に関わっていると思っています。


実は1970年にアメリカでC・E・シルバーマン(1925年生れ、コロンビア大学や
ニューヨーク大学で教鞭を執った後、フォーチュン編集委員・同論説委員を務め
る)が、「教室の危機」を出版して学級崩壊を予言しています。

彼は、1966~1969年の約3年半を費やして、ニューヨークのカーネギー財団
の援助を得て、アメリカの教育について詳細に調べています。


シルバーマンが「教室の危機」の中で特に指摘している問題は、次の3点です。

 1、高度産業社会の中で、教育は旧態依然であり、無味乾燥であり、功利的・便宜
  的になってしまっている。

 2、学校レベルにおいては、冷たい非人間的な形で教育が行われ、規則でがんじ
  がらめにした抑圧的なものになっている。

 3、教育全体において、子ども不在の状態が多い。


40年前のアメリカでの「教室の危機」が、いま日本の教育をも蝕み始めたのでは
ないでしょうか?
シルバーマンの指摘を、私たちも反芻してみる必要があると思います。

 <参考図書> 
   「教室の危機」(C・E・シルバーマン著 山本正訳 サイマル出版会)


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