幼児教育を語るひろば

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読書三昧(2)

自立できていない
「子どもの心のコーチング」によると、いま子どもにまつわる様々な問題が起きる
原因は、子どもたちが自立できていないからだと言っています。

そして著者は、「不適切な刺激がやってきても、それを拒否したり処理したりする
能力が備わっていれば、子ども自身の力で問題を最小限に食い止めることが
できるはずだ。」と説いています。

その能力こそが「生きる力」であり、その力を持つ子どもこそ「自立した子ども」
と言える、とも主張されています。

なるほど、「自立」の一面を穿っていることは確かです。
教育の目標も、ひと言で言えば自立した人間を育てることです。
問題は、その自立(生きる力)をどう育てるか? ということです。

「自立」を辞書で調べれば、「他からの援けや支配を受けず自分の力でやっていく」
ということです。
自分の力でやっていくのですから、他人のことは考えなくてよいのでしょうか? 
そうは参りません。

「自立」には額面上の意味以外に、人間性の問題が加味されています。自立と矛盾
するようですが、人格の伴った自立・社会性のある自立が要求されているのです。

ですから「子どもの心のコーチング」の著者も、「ハートフルコミュニケーション
で目指す子どもの自立」という表現を使っているのだと思います。

ハートフルコミュニケーションの基盤は、やはり家庭です。
子どもの自立を援けるために、家庭の役割り(親の役割りと言い換えてもよい)は、
どうあるべきか? 

著者は、「赤ちゃん時代の親は、無力な子どもを安全に保護して育てる保護者だ。」
と言います。
子どもの成長に従って、親は保護者から「親」にならなければならないと言います。

言葉のあやのようですが親がいつまでも保護者でいると、親から愛されるためには、
子どもは「できない」存在でしかないと言うのです。つまり「できる」子どもには、
育っていかないというわけです。
著者は「親の役割りはできる子どもに対する援助だ」と、言い切っています。
一理あると思います。

「親とは何か?」 
こんな時代だからこそ、問い直してみる必要があるのではないでしょうか。


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