幼児教育を語るひろば

幼児教育を語るひろば

杉山誠先生と飛島

寒さが厳しくなる今頃、杉山先生が辺地医療に携わっておられる飛島のことを
想像しています。 先生は国立病院臨床検査部長の職を定年前に辞して、この
離島の診療所長に赴任されました。

飛島は酒田港から39Km離れ、1日1便の定期船で1時間半かかります。
1月は日本海のシケも本番なので、船便も6割は欠航します。周囲12Kmの
島には、300人余の人たちが生活しています。高齢・過疎化が、どんどん
進んでいます。冬の気象状況は、想像以上の厳しさです。

先生が、そんな飛島を選んだのは何故か? 先生は、こう言われます。

「辺地は多様である。内陸の過疎地は不便ながらもなんといっても地続きであ
 る。地続きのありがたさは、島にいるとよくわかる。
  飛島に来るまでの約15年間、夏休みを利用して若い医師の卒後教育に、
 半分遊びをかねて友人の経営する四国の病院へ行った。その折、瀬戸内海の
 島のいくつかやその診療所にも行く機会を得た。そのときの印象は、瀬戸内
 は気候温暖で、本土にも近く、北よりも何かにつけ恵まれているような気が
 した。それに引き替え、飛島は交通の便からいっても、気象状況からいって
 も、はるかに条件は悪い。それだけ私に対するニーズが高かろうという思い
 があった。」

いくら若い頃に辺地医療を志しておられたとはいえ、それを実行するには、それ
なりの勇気と覚悟が必要です。
比べるのも失礼ですが、私も僻地教育を考えたことがあります。でも慣れた都会
の生活を、捨てることが出来ませbんでした。

「学者の取った天下無し」と、揶揄されます。しかし、杉山宣先生の行動力は
本物です。頭が下がります。

先生は、「飛島の診療所に求められるものの一つに、家庭医としての役割りが
ある。」と言われます。この言葉だけでも、島の人たちの幸せを感じます。

先生はかって、東北地方を代表する新聞「河北新報」に、こんなことを書かれて
いました。

 「小学校を、米国ではプライマリースクールという。プライマリーには「最初の」
 「初等の」「本質的な」という意味がある。これこそ学校の理念であるが、日本語
 の「小」からはこのような響きは伝わってこない。 小、中、高、大学という名称
 よりも、それぞれの使命を如実に反映するにふさわしい名称がないものかと、
 最近一人考えている。」 全く同感です。

先生、どうぞこの冬もお元気でお過しになって下さい。
 

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://freesia7.blog10.fc2.com/tb.php/953-87dca1ba