幼児教育を語るひろば

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子どものものの考え方 (3)

子どもの失敗に対する親の態度
小学1年生にもなって子どもが「たす」と答えたら、親は「なんてお前は
バカだ! もっとしっかり考えろ!」と、小言を言いたくなります。

でもこの二つの思いには、矛盾があります。バカなら解く能力が無いのに、
「しっかりしろ」と励ますことによって正しい答えを期待しているのです。
親は子どもにハッパをかけたつもりでいますが、効果はあるのでしょうか?


で、このようなハッパのかけ方では、幼児や小学生の成績は下がるばかり
だ。子どものコトバのうけとり方と、大人のうけとってもらいたいと思う内容
とのあいだには、「不一致」がある。まずこれをなくすことが、大切である。
不一致が存在したのでは、親や教師が熱心になればなるほど、子どもは
いじけてしまい、または親ののぞむ方向とはちがう方向に努力してしまい、
けっきょくハッパをかけただけよけい悪かった、ということになる。

どうしてこうなったのか? 子どもにはハッパをかけてはいけないのか?

そうではない、子どもの理解できる子どものやれる目標をかかげ、それへ
向ってハッパをかけることが大切なのだ。
このような目標は、幼児や小学校低学年の場合には具体的である。ある
具体的なイメージ すなわち映像をえがかなくては、子どもには努力が
できぬのだ。

「しっかり」とか「ガンバル」とかいうのは、映像にならぬのである。
いや時には身体をこちこちにするというような、まちがった映像に具象化
してしまうのである。 だから子どもにハッパをかけるには、なにをやら
せるかをはっきりさせて、そこに努力を向けさせるのがよい。・・・・


(「子どものものの考え方」 波多野完治・滝沢武久著 岩波新書より)


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