幼児教育を語るひろば

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子どものものの考え方 (1)

人並みに大掃除を真似て、蔵書の整理をしました。ところが古本の埃を払いながら
表題に目が行くと、ついページをくくってしまいます。

だいぶ昔の岩波新書ですが、「子どものものの考え方」(波多野完治・滝沢武久著)
を見つけて、つい読みふけってしまいました。

本の帯箋には、こんな言葉が印刷されていました。
「子どもに教えるには一定の方式が必要で、親がやたらにヤキモキしているだけで
は、効果の上がるものではない。子どもの思考や認識には発達の順序があるのだか
ら、まずそれを掴まねばならぬ。出来ればその発達の根本を形成する理由までも、
掴んでかかることが大切である。・・・・」

そこで、内容の一部を紹介します。

成熟したおとなとは何か
いまの社会では、どんな様相を、発達したすなわちおとなとみとめるだろうか。
アメリカの心理学者オールポートはつぎの六つをかぞえている。
(オールポート「人格の型と成長」1961年)

1、自己感の拡充
 自分についての自覚を持つと同時に、それの拡充として、自己のまわり、
 すなわち社会の事象につき、関心を持ち、あたたかく関連させること。
 ・・・・・

2、自分を他人に対し、あたたかく関連させうこと 
 これはけっきょく民主的な人格、という言葉でよばれているものに相当する。
 「他人がすわなければならぬ空気をよごさぬこと」。他人に愛されるよりも、
 他人を愛することをのぞむこと。・・・・・

3、情動的安定
 これは普通「欲求不満への耐性」といっているものにあたる。成熟した人は、
 感情的な動揺をもたぬわけではない。しかしそれを適当に処理して、大事件
 にまで発展させぬのである。・・・・・

4、現実認知、現実処理の能力。課題意識
 これは現実をはっきりみきわめ、その問題を処理することをいう。仕事を中心
 において、人生のささえにすることは成熟した人の特性である。・・・・・

5、自己の客観視洞察力とユーモア 
 成熟した人は、自分を冷静にながめることができる。自己評価のできる人は、
 ユーモアにも秀でている。・・・・・ (青年期における社会的に矛盾した行動は、
 自己客観化の能力の未発達から来るとも言っています。)

6、統一的人生観
 成熟した人は、自己や人生を客観視するばかりではない。成熟した人は、世の
 中を客観的にみつつ、しかも自分がこの世の中でどういうことをしようという
 未来への志向を持ち、それに向って努力するものである。・・・・・

ここで著者は、子どもの発達というよりも、むしろ「先生」の資格という観点から
考察しています。
特に日本人は、第5番目のユーモアを軽視するので、小学校の先生の資格として、
このユーモアを含め六つの資格を考えると面白いと言います。
小学校の先生は、一方では子どもらしくありつつ、他方では「成熟した人格」で
なくてはならないのがよく分かります。


コメント

成熟した大人になる手段・方法

 ここで列挙されているような成熟した大人の条件を自然に自動的かつ必然的に満たすようなヒトの在り方を実現するにはどうしたら良いのか?
 心理学的な性格診断法に出会ったときに、あなたの性格はかくかくしかじかと診断されてもどうしようもないことから、良い性格に自動的かつ必然的に自然になる生き方を一生懸命考えることになりました。
  答えは、一言で言えば、二十三歳の時の悟りの体験にありました。
  一般法則論のブログを読んでください。
    一般法則論者

一般法則論者さんへ

コメントありがとうございました ブログ拝見しました

  • 2009/12/20(日) 11:24:32 |
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