幼児教育を語るひろば

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子どもの自殺

子どもの自殺が、増加しているそうです。内閣の「09年版自殺白書」によると、08年中の学生・生徒(小学生を含む)は、前年より自殺者が99人増えて972人になったと言います。

学生・生徒の自殺数は03年以降増加の傾向で、前年比11,3%増と職業別集計の中で唯一増えています。

自殺の理由が特定された中では、学業不振や進路の悩みなど学校問題が337人、うつ病など健康問題が284人、家庭問題81人でした。(1人で複数回答あり)

さらに白書では、いじめを苦にした自殺や自殺の連鎖的な傾向が見られるとも指摘
しています。 そして 「子どもが、悩みを打ち明けられるシステムづくりが重要だ。」 
と、助言しています。

ところで、子どもが悩みを打ち明けられるシステムとは、どんなものでしょうか?
システムと言えば、組織とか制度のことです。子どもは、システムそのものに反発
する傾向があります。言うは易く、難しい課題です。

子どもの相談相手
私はかって小・中学生が、不安や悩みを誰に相談しているかを調べたことがあり
ます。(小6年生と中3年生各50人ずつ・複数回答で)

小中生共に誰にも相談しないで自分で解決するという子が、それぞれ5割強いまし
た。友だちに相談するが、小学生で3割弱・中学生で5割ほどです。
親に相談するは、小中共に、3割弱でした。学校の先生や電話相談などに頼る子は、
どちらも1割弱です。何もしない子が、それぞれ1割強もいました。

不安・悩みのベストスリー
(1位) 学校の問題
     勉強・成績・進路・受験・友だち・いじめ・・・・ など
(2位) 自分自身の問題
     性格・知能・容姿・健康・恋愛・性・・・・ など
(3位) 家庭の問題
     家族関係・教育方針・しつけ(育児方針)・家族の性格・貧困・・・・ など

自殺の芽を摘む
幼児の生活は、遊びが中心です。遊びは子どもの体づくりに役立つと共に、社会性を
育てます。子どもにとって遊びは、探求活動でもあって知的好奇心を刺激しています。

幼児期の遊びは、子どものエネルギーを発散する極めて自然な行為です。遊びを
抑制すると閉じ込められたエネルギーは、子ども自身の感情(心)を破壊します。
そして押さえつけられていたエネルギーは、いつか暴発します。
それが自傷(自殺)行為であったり、他への暴力行為であったりするのです。

とは言っても最近は少子化傾向もあって、遊ぶ友だちもいません。 それに地域で
は、安全に遊べる場所が少なくなりました。子どもを一人で遊びに出すのは、親と
して心配です。

でも幼稚園や保育園では、安心して遊べます。遊びを中心にしたカリキュラムを、
ぜひ編成して下さい。
然し幼稚園・保育園の現状は、安全保育が優先されます。一人一人の立場や個性
を、無視するような指導が行われがちです。 ですから皆と同じように行動出来ない
子は、変な子として差別されます。
子どもの意思や要求にそぐわない塾やお稽古事に通わせるのも、同じことです。

幼児期にしたくも無いことを親や教師に強制されると、子どもは従う他はないのです
が人間らしい感情が育たなくなります。
やがて大きくなって、仮面をかぶって生活してきた自分に嫌悪感を抱くようになりま
す。心の病は、こうして発症するのです。 一斉指導やブランド志向の子育てには、
こんな危険が隠されています。

遊びで転んだり失敗したりしたことの無い子は、ちょっとした挫折や失敗からも立ち
直ることが出来ません。また社会性も育っていないので、対人関係でトラブルが起き
るとすぐに自信を失くします。受験に失敗しても、同じです。
自信を失くすと抑うつ状態に落ち込んでしまって、生きがいまで失ってしまいます。
自殺の芽はこんなところに生えてきます。

きょうは少し厳しい内容になりましたが、幼児期に自殺の芽を育てないように注意して
欲しいと思いました。


     

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