幼児教育を語るひろば

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お母さんの人柄

10時ごろ所沢へ行くために、西武新宿線に乗りました。比較的空いていたので、
座席に腰を下ろすことが出来ました。
隣席に年長さんぐらいの男の子を連れた母親が、座っていました。しばらくすると
男の子が、「お母さん、窓の方を向いて座っていいですか?」 と尋ねました。
母親は ちょっと間をおいてから、「空いているからいいわよ、靴をきちんと脱ぎな
さい。」 と答えました。

男の子は靴をきちんと脱いで、窓の方を向いて座りました。そして満足そうに、
外の景色に見とれていました。
子どもの言葉遣い・母親の状況判断、私は感心しながら見ていました。
つい顔も、ほころんでしまったようです。



幼稚園や小学校で子どもを指導していると、お母さんの人柄が推測できる時が
あります。それは、子どもたちの言葉遣いからです。

子どもが出会う最初の先生は、お母さんだと言います。赤ちゃんは、先ず母親の
真似をします。お母さんは子どもにとって一番身近な存在ですから、真似をする
には好都合です。

お母さんの声は、赤ちゃんに優しい響きで伝わります。またその声は、赤ちゃんに
取って快感ですし安らぎのバックミュージックです。
お母さんとの言葉のやり取りから、赤ちゃんは思考力を育てているのです。
言葉は社会的な記号ですが、その意味付けをしているのがお母さんです。つまり
お母さんの思いや考え方が、そのまま子どもの言葉に表れるのです。


 (指導記録からの抜粋)

A君は食事が終わると、「おごちそうさま」 と言います。気をつけて聞いていると 
「おやさい」・「おにく」・「おだいどころ」・・・ と、言葉に「お」をつけることが多いの
です。お母さんも関西出身なので、子どもを送り出す時は「おはようおかえり」 と
言うようです。A君のていねい言葉は、お母さんの影響に因ります。

Bさんの話し方は、とても穏やかです。お母さんの話し方も穏やかで、似ています。
お母さんはゆったりと子どもを見守るタイプで、安定感があります。
お母さんが安定していると、子どもも落ち着いて行動出来ます。発想も豊かですが、
何よりも気持ちの優しい子です。

C君は言葉が乱暴で、攻撃的です。気に入らないことがあると、強く反抗し拒否し
ます。なだめても回復あるいは転換するのに、時間がかかります。
C君のお母さんは、子どもがぐずぐずしていると厳しい口調で注意します。 悪い
行動を取っている時は、きちんと叱る主義だと言います。子どもが言うことを聞か
なければ、無視するとも言います。
どうもC君はその反動でいたずらも激しく、反抗するようです。また周りの注意を
引くために、攻撃的にもなるようです。

Dさんは声が小さく、語彙が少ないのが気になります。それに臆病で、恐怖心が
強いのも心配です。Dさんの両親は共働きで、彼女は帰宅しても一人ぼっちです。
お母さんと話し合う機会が、非常に少ないのです。お母さん自身もそのことを気に
していますが、仕事に追われて諦めています。休みの日も溜まった家事をこなす
だけで、精一杯だとこぼします。

お母さんの人柄と書きましたが、お母さんの教育観(子育て観)と言った方が正し
いかも知れません。子どもは母親の考え方で、育ち方も変わります。
逆にそこからお母さんの人柄が、垣間見えてくるのです。だからと言って、慌てる
必要はありません。むしろ子どもの育ち具合(成長の様子)から学んだ方が、どう
育てたらよいかが見えてきます。
 

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