幼児教育を語るひろば

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ゆっくりでいい

 3歳児を持つ母親からの相談をヒントに

人間の成長速度は、他の動物と比べるととてもゆっくりしています。
百獣の王と言われるライオンでさえ、生後1~2年で親と同じくらいの大きさに
なります。6~7年で、完全に成育します。

比較的成長が遅いと言われる霊長類のチンパンジーやオランウータンなども、
11~12年で大人になります。 それに比べて肉体的にも精神的にもゆっくり
なのが、人間の成長の特徴と言えます。

そして人間の成長には、きまりと順序があります。 目には見えませんが、毎日
少しずつ成長し続けています。 ですから子どもの成長の様子を短時間で捉える
のは、難しいことです。子どもの変化は、10~20年単位で見る余裕が必要です。

それに人間は、どの子も同じように成長するわけではありません。個人差があり
ます。それでも長い目で見ると、どの子も必ず成長しています。成長のゴールも、
殆ど同じです。だから、あせってはいけません。

「這えば立て立てば歩め」ですが、それだって注意してみると、這う前には手足を
バタバタさせたり寝返りを打ったり出来なければなりません。
立つ前にも四つん這いで進んだり、つかまり立ちしたりしています。1歩1歩、少し
ずつ進歩して行きます。見かけの発達を急ぐと、内蔵や骨の発達が伴わないこと
もあるのです。

最近心配なのは、子どもがなかなか自立できないことです。
例えば、言葉が十分使いこなせない・手足の力が弱い・運動能力が劣る(運動量
も)・人間関係が乏しい・自分で判断出来ない・自分のことが処理できない・・・・ 
など色々目に付きます。

核家族化・少子化の影響もあって、子どもに対して過保護または過干渉になって
いることも原因のようです。 そして幼児を抱える親たちは、有名小学校の受験を
目指して塾通いさせたり、ピアノや英語の塾に通わせて英才教育に打ち込んだり、
という状況をつくり出してしまうのです。

3・4歳児は体も脳の働きも、まだ未完成・未発達です。でもそれを無視して知識を
詰め込めば、水を砂漠に撒いたように子どもはそれを吸収します。でも体の機能は
砂漠のままで、ちっとも変化しません。 無理をして水を送り続けると、砂漠は陥没
することがあります。人間の場合、欠陥人間を育ててしまうことがあるのです。
最近は「3歳で神童10歳でただの人」と、揶揄する人がいるくらいです。

繰り返しますが、人間の成長にはきまりと順序があります。そして毎日少しずつで
すが、成長し続けて行くのです。

子どもの成長を助けるものに、適当な衣・食・住が必要なのは当然です。
それに加えて、次の5点を忘れないで下さい。

 1、親の(特に母親の)笑顔と優しい言葉
 2、安らぎのある家庭環境(家族関係)
 3、家族の団欒(遊びも含めて)
 4、生活リズムを整える(けじめをつける)
 5、子どもの夢の実現を応援(子ども理解)




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