幼児教育を語るひろば

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老花

久しぶりに、書家のS先生をお訪ねしました。そして 「老人六歌仙」を、話題にしま
した。するとS先生は、こんな話をされました。

という字は長毛で背中の曲がった人が、杖をついている様子を模った象形文字
である。つまり老とは、縮むことを表している。
確かに人間歳をとると、身体は好むと好まざるとに関わらず縮んでくる。 身体のみ
ならず、審美眼・記憶力・再生力・柔軟性・洞察力は勿論のこと、書く文字まで縮ん
でくる。老人六歌仙は、そういう老人の姿を揶揄したものだろう。
だからこそ我々老人は、努めて多くの人や活字や自然に触れて、心を活性化しなけ
ればならない。仮にも命まで、縮めることがないように気をつけよう!」

「老人の栄養素とは、縮まぬための生産的活動だ。学ぶ・創る・楽しむことを多くして、
孤独を避け、常に若々しい気分で過ごすことが大事だ。
老人は庭に咲く小さな花にも、思いを寄せ愛でることが出来る。年齢を、重ねたお陰
である。老化老花に代えて、もうひと花咲かせる気力を持とう!」

「中国では700年くらい経った古墨が、珍重される。何と言っても墨色が美しく、とて
も貴重なものである。
私も(S先生も)和墨を購入すると、これを画仙紙に包み、風通しのよい所に5~10年
下げて置く。すると墨は次第に乾燥して、枯墨らしくなってくる。同時に膠質も適度に
変質して、墨色もよくなってくる。 しかも線質や伸びにも変化が見られるようになり、
古墨の味わいも出てくる。
歳を取ったら、古墨のような味が出せるようにしたいものだ!

S先生の話をしっかり心に留めて、家路に着きました。


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