幼児教育を語るひろば

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人を見抜く力

「知らない人に話しかけられたら、返事をしないように!」 「いいものをあげるからと
言われても、着いていかないように!」 家庭でも幼稚園や保育園でも、子どもたち
によく注意します。

人を見たら泥棒と思え式で、あまり言いたく無い言葉です。親も先生もよく分かって
はいるのですが、最近の事件を考えると背に腹は変えられません。

いずれにしても、幼児に人を見抜く力は期待できません。では人を見抜く力は、何歳
ぐらいになると身につくのでしょうか? 生意気を言うようになる、小学校中学年くらい
からでしょうか? それとも、異性に関心を持つようになる思春期頃からでしょうか?

然し大人になっても、詐欺に引っかかる人は沢山います。振り込め詐欺の被害者は、
高齢者です。そう考えると一生かかっても、人を見抜く力は身につかないような気も
します。

でもそんなのん気なことを、言ってるわけには参りません。幼児の場合は人を見誤る
と、命に関わるような事件に巻き込まれる場合もあるのです。

そこで幼児なりに、人を見抜く力をつけてあげる必要があります。それには日常生活
における親子の会話の中で、折りに触れて指導することが必要です。

もちろん子どもの性格・生活環境・地域の状況等からも影響を受けますので、時と場
を考えながら教えます。教えるというより、共感し合う雰囲気を作り上げることが大事
です。

会話での話題について、いくつか紹介します。


道を聞かれたら
道を尋ねるのは、子どもを同道できる一番手軽な方法です。犯罪者が、よく使う手口
です。子どもの親切心を悪用するもので、油断できません。

如何にも困った様子で子どもに頼ってきますから、子どもも可哀そうにと思ってしまい
ます。でも 「分かりません」と断るか、その場で口頭で手短に説明します。 決して
一緒に着いて行くことがないように、普段から指導します。

魚心あれば水心
「お菓子をあげる」 「お金をあげる」 「ゲームセンターへ連れて行ってあげる」等々、
親切げに接してきます。つい信用して、こちらもその気になってしまいます。

「魚心あれば水心」は、本来誠意を持って接すれば相手に通じるという意味なのです
が、それが落とし穴になっています。「巧言令色すくなし仁」です。巧みに言葉を操っ
て、上辺だけ愛想をつくろう態度を、警戒するように教えましょう。

見た目はよくても
外見から人を見抜く術は、子どもたちにとって大変難しいことです。 (子どもだけでは
ありませんが・・・)

「人は見かけによらぬもの」が、原則です。服装がきちんとしていても、油断は禁物で
す。例え警察官の服装であっても、宅急便配達人の服装であっても同じです。

元厚生労働省の次官夫妻を刺殺した犯人も、宅急便配達人の服装をしていたそうで
す。普段から実際にあった事件を話題にするのも、大事なことです。

我慢すること
喉から手が出るほど欲しいものがあっても、我慢することを教えましょう。我慢が出来
ない心情の時は、すぐに誘惑に乗ってしまいます。 また傍でいくら忠告しても、耳に
入りません。「心ここにあらざれば、見れども見えず」に、なってしまいます。

ウソも方便
子どもは、基本的に大人を信頼しています。正義感が強い時期でもあるので、なおさ
らです。

でも自分の命を守るためには、ウソをつくことを教えましょう。犯罪から身を守るため
の、有効な手段です。ここで言うウソは、怪しいと思ったら断る勇気のことです。

好事魔多し
良いことに出会った時は油断しないようにということですが、良いことには悪いことが
隠されているという意味もあります。

良いことがあると、幼児は嬉しくなって落ち着かなくなります。気持ちがソワソワして、
目先のことが見えなくなってしまう時もあります。

遊んでいても、つい決まりや時間をを守らなくなります。こんな時に子どもを狙う魔手
が伸びてくる例は、よくあることです。注意しましょう!

まとめ
「君子危うきに近寄らず」、と言います。ここで言う君子とは、良いこと悪いことが判断
できて、自分でブレーキをかける子どものことです。つまり、自分で考え・判断し・行動
する子どものことです。

どうしたら、そういう子どもに育つでしょうか? 「可愛い子には旅をさせよ」、と言いま
す。何でも親掛かりで育てるのではなく、出来るだけ子ども自身にやらせることです。

対人関係に心配なことが多い世の中ですが、かえって子どもにその厳しさを体験させ
た方が、早くに社会性がみについてきます。

それが、自分で考え判断する力になるのです。ひと言で言うと、自立心が育ちます。
自立心こそ人を見抜く力で、危険を察知し避ける力にもなるのです。


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