幼児教育を語るひろば

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読書の秋

巨人優勝
巨人のセ・リーグ連覇、まさにメークドラマです。 確か8月末には、阪神と7ゲーム
くらい差があったと思います。「優秀選手を集めながら・・・」という批判を聞きながら、
当時は諦めて静観していました。、

9月に入ってからの12連勝が効いたのでしょうが、わが身に置き換えると 「いざと
言う時はジタバタしても仕方ない、じっと天命を待つ!」でしたが、選手たちは頑張っ
ていたのだと思います。

諦めて天命を待ったのがよかったのか? 諦めずに頑張ったのがよかったのか? 
それぞれの立場で違うでしょうが、今回は両者の思いが一致したのでしょう。
今夜はビールで乾杯しましょう!



読書の秋
10月のある日 病欠の6年担任に代わって、子どもたちに読書指導をしたことが
あります。後日担任に授業の様子を報告しようと思って書いたメモが、今ごろ机の
中から出てきました。

私はその時に 「ハイジの子どもたち(読売新聞社発行)」という本を、子どもたちへ
紹介しました。

子どもたちは 「あの有名な ハイジ (ヨハンナ・スピリ作) と関係あるの?」 と、
先ず聞いてきました。「作者は違うが、ハイジが大人になってからのことが書いて
あるよ。」と、私は答えました。

本の紹介後 子どもたちの意見は、二つに分かれました。

「ハイジの作者が書いたものでなければ、偽者だからつまらない。」 「他人の作品
を勝手に作り変えてよいのだろうか?」 という否定派。

「ハイジが大人になって、幸せだったかどうか分からない。だから、ぜひ読みたい。」 
「途中で終わる物語が多いので、主人公の最後までを見届けるのは興味がある。」 
という肯定派。

本を紹介しただけで、子どもたちの想像力・空想力を盛り上げることが出来ました。

作者のシャルル・トリッテンは、「まえがき」に次のように書いています。

昔は作者が 「それからふたりは、いつまでも幸せに暮らしました。」と物語を締め
くくれば、誰もが納得したものです。大人はいまでも、それで納得します。ところが
現代の若い読者は、そんなことでは 納得しません。 彼らの倦むことを知らない
想像力は、さまざまな冒険や事件が終わったあとも ”いつまでも” ふくらみつづ
けます。
 (各務三郎訳)

そういう意味でこの物語は、子どもたちの想像力・空想力を育てるのに効果がある
作品でした。つまり一定の枠に捉われるような考え方をさせないで、自由な拡散的
思考をふくらませるのに役立ちます。

「ハイジの子どもたち」は、ヨハンナ・スピリの 「ハイジ」の舞台と変わりません。
優しい心のハイジ・弱い人困っている人のために奉仕するハイジ・多くの人から
愛されるハイジが、ヤギを飼ってチーズを作り、野イチゴを摘んでジャムを作って
います。

特に 機械化・合理化が進み、大人が決めた一定の枠の中で生活している都会
の子どもたちは、この物語によって秘めていた可能性が芽吹いたようです。

想像力・空想力は、やがて創造力に発展します。この裏返しは、「表現力」です。
読書は単に読んで終わりではなく、表現活動につながるのです。

作者のシャルル・トリッテンは、この物語の前に 「それからのハイジ」という作品も
発表しています。 大人がちょっと工夫して本を選んであげると 子どもたちの読書
意欲が倍増することを、この経験から学びました。参考までに!


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