幼児教育を語るひろば

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仮面うつ病

先日から電話で「相談がある」と言っていた教え子のMが、今日見えました。中3の
娘が新学期になったら1週間通学したきり、不登校を続けているというのです。

Mの娘は朝起きると 「体がだるい」 「胸が息苦しい」 と言うので、かかり付けの
お医者さんに診てもらったら 「仮面うつ病だな・・・」 と言われました。仮面うつ病
とは、うつ病の1歩手前を指すそうです。

お医者さんから薬をもらって飲んでいるが、まだ学校へは行けてないと言います。
中学生でも 「うつ病」になるのか? ということで、Mは相談に見えたわけです。

Mの心配は、「うつ病」より「不登校」の方が強いようです。だからこそ、私のところ
へ来たのだと思いました。(この辺りにも、問題があるような気もしましたが゙・・・・)

とにかくお医者さんの指示に従って 「仮面うつ病」の治療に専念するようにと、
私はMに言いました。そして親の判断で、勝手に薬をやめたり通院をやめたり
してはいけないとも言いました。

「仮面うつ病」と「不登校」の関係は、当然あります。「心当たりはないか?」と、
聞いてみました。ところがMは、「心当たりが無い」と答えました。

そこで私は、次の2点について尋ねました。

1、最近先生や友人関係のことで、何か言っていなかったか?

2、授業や勉強のことで、何か言っていなかったか?
 

(中3といえば受験競争の真っ只中だし、周りで何か期待や要求をしていないか? 
ということを知りたい気持ちもあったので・・・)

始業式の翌日に学校では実力テストがあって、帰ってきた娘が 「テスト失敗だっ
た! みんな夏休み中頑張ったみたい・・・」 と言ったのを、Mは思い出しました。

「久しぶりに登校して、実力テストで受験競争の厳しさを思い知らされたのかな?」
と、私は考えました。受験競争が絡んで不登校が続くと、本人は勉強の遅れも気に
なるしあせりもいっそう増してきます。一方で先生や友だちの目も、気にするように
なります。

そんな時に親が 「学校へ行きなさい!」 などと言おうものなら、待ってましたと
ばかりに反抗的になってきます。女の子の場合は、自室に閉じこもって家人を
避けたり食事を摂らなくなったりします。

私は 「不登校の子どもに接するイロハのイは、 子どもの立場や心情を理解して
あげることだ。」と言いました。しかしこれが、親にとっては一番難しいことなのです。

無理やり登校させる必要は無いが、家庭での生活リズムが狂わないように配慮し
なければいけないと、私は助言しました。起床・就寝・食事・家族の団欒(会話)
・家庭学習・手伝い・外出(散歩や買い物など)等々を、普段と変わらないように
実行するように求めました。

仲良しの友だちに遊びに来てもらうのも、「仮面うつ病」の治療に効果があるので
は? とも話しました。(これは、不登校解消にも効果があります。)

ところで、親として今までに過保護・過干渉の行動がなかったかどうか? 反省
してみる必要があると言いました。親は良かれと思って、気づかぬうちに子ども
の気持ちと反対の方向に、子どもを引っ張って行こうとするものです。

いずれにしても 「お医者さんの指示を守って、生活リズムを狂わせないように
心がければ、子どもの方から自分の立場や心情を話してくれるようになる!」 
と、私はMを励まして帰しました。


コメント

トミーさんへ

メール拝見。学校での取り組みは、まだまだ不十分です。殆どの学校で、専門のカウンセラーを置いていないのが実態です。
心の病気は、表面に表われるまでに時間がかかります。親も教師も、普段からゆとりを持って子どもと接していないと、症状を見落としてしまう場合が多いのです。
子どものうつ病が、現代社会のストレスによると考えれば、現代病とも言えます。ですからよりゆとりのある生活が、私たち大人に求められていますね。

  • 2008/09/22(月) 10:56:39 |
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