幼児教育を語るひろば

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人権尊重

北京オリンピックでは、中国政府と少数民族との軋轢が問題になっていました。特にチベットやウイグル自治区の弾圧・人権侵害が、世界の多くの国々から批判されていました。

北京オリンピックのスローガンは、「一つの世界一つの夢」でした。チベットの僧がこれに対して 「素晴らしい理想だが、ここでは当局が一つの声を押し付けただけだ。」と言っていると、新聞は報じています。

前回 家庭内での男女平等教育について触れましたが、それは 人権尊重教育とも深い関係があるのです。 「人権尊重」とは、人間として本来持っている 「生存」・
「自由」・「平等」などの基本的権利を尊重するということです。

ではこのことについて、家庭教育の中でどんなことに気をつければよいのでしょうか? 現在の日本は、核家族化の上に少子化です。家族規模も小さくなって、親戚付き合いも希薄になってきました。

子どもたちは友だちも少なく、遊ぶ機会も減っています。下手すると家族間での話し
合いや、レクリエーションも減少気味です。

こんな状況ですと 子どもがいま何を考えているのか? どんなことをしているのか? 
さらにどんな理由でそんなことをするのか? などは、親には(大人には)到底わかり
ません。(わかろうともしないと言う方が当たっている) そんな環境に、なってしまって
います。 


人権尊重とは、相手の心を汲み取る能力でもあるのです。そうすれば相手の立場を
無視して、自分の考えだけを押し付けるというようなことは無くなります。

もう一つ大事なことは、異なる価値観を認めるということです。 とかく親は(教師も)
自分の考えや価値観を重視するあまり、子どもの考え方や価値観と違うと すぐに
それを否定しがちです。

時によっては子どもの声に全く耳を貸さずに、、子どもを攻撃(叱責)するだけです。
こんな仕打ちを受けた子は、大きくなっても他人の意見に耳を傾けることはありま
せん。やがて独善的・排他的な人間に、育ってしまいます。


考えてみると、私たちはみんな同じ考え・意見で生活しているわけではありません。
同じ家庭内でも、色々な意見があります。だから同じ価値観を押し付けること自体、
無理があるのです。今回のオリンピックで明らかになった中国内の民族対立でも、
このことが言えます。


あなたの子どもたちは、どんどん成長して行きます。すぐに 進路について・就職に
ついて・結婚について、親子で意見の食い違う場合が出てきます。

その時 それぞれの意見を十分に出し合って、相手の言い分に耳を傾け合う関係が
大事になります。そしてお互いに共感し合える考えを取り入れて、よりよい考え方を
導き出すことです。

と言っても お互いの類似点や共通点を見つけて、同調(妥協)しろと言うのではあり
ません。相互の違いを理解して、相手のよい点を取り入れる余裕を持ちなさいと言っ
ているのです。

繰り返しになりますが、世の中には多様な価値観が存在します。自分と異なる価値
観を持つ人たちとも、積極的に交流する姿勢が求められます。

子どもが成人に達するまで、親は子どもが価値観を判断するための参考事例や自分
の経験を話してあげることがとても有効です。

人権尊重の心も、家庭教育の中で育っているのです。


コメント

自分自身が育った環境で、知らず知らずのうちに男女意識や人に対する価値観が出来上がっていったと思います。それはやはり、親の背をみて学んだものだと思います。今日読んだ本に「子育てというのは、子どもを育てながら、自分が親にしてもらったことをなぞる行為である」というようなことが書いてありました。どんな思いで親が自分を育ててくれたかをまざまざと振り返らざるを得ないのだと。感謝とともに、真摯にそして、謙虚に、子育てをしなければならないと、ブログを見て改めて感じています。

  • 2008/08/27(水) 00:17:59 |
  • URL |
  • 東京娘 #-
  • [ 編集 ]

東京娘さんへ

子育てには伝承するという仕事もあるのです 子どもはそれを親の後ろ姿から学びます 良いことも悪いことも そうやって子どもに伝わって行きます 家庭の伝統とか雰囲気も 伝承によって形成されたものです そう考えると普段の生活でも 子育てでは気をつけることが一杯ありますね
と言っても 気遣いしながら子育てする必要はありません 常識的であれば ちっとも心配は無いのです
 

  • 2008/08/27(水) 11:06:09 |
  • URL |
  • 元園長 #-
  • [ 編集 ]

そういう言葉にいつも励まされ安心させていただいています。親も人間、いつでも最上級を望んで疲れてしまわないように、と思います。自分らしく、そして、非力な自分を認めたり、励ましてくれたりする人に囲まれて生きていけることの幸せを感じ、感謝して生活したいと思います。

  • 2008/09/02(火) 22:35:01 |
  • URL |
  • 東京娘 #-
  • [ 編集 ]

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