幼児教育を語るひろば

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着崩し

高校生の間に制服の「着崩し」が広がっていると、今朝のA紙に出ていました。そう
言われれば女子生徒がスカートを巻き上げて丈を短くしたり、男子生徒がシャツを
ズボンから出してルーズに着たりしているのを時々見かけます。

この傾向は90年代から広まり、歌手の安室奈美恵のファッションがきっかけだそう
です。どちらかというと、都会の子より地方の子に流行っていると言われます。都会
の一部の子が取り上げた着崩しスタイルを見た地方の子が、真似るだけでなくより
過激にアレンジする傾向があるからだそうです。

高校生の着崩し方が、紹介されていました。

 ・襟や胸のボタンを外す
 ・セーターやカーデガンを着る
 ・スカート丈を短くする
 ・シャツの袖ボタンを外す
 ・リボンやネクタイをゆるめる 外す
 ・ブランドのハイソックスをはく
 ・学校指定外のものを身につける

               (06年 尾崎商事(岡山市)調べ)

最近はスカートの下にジャンバーをはく女の子の「はにわスタイル」、ズボンを下げて
はく男の子の「腰ばき」が流行っているようです。高校生にしてみれば唯一現代風の
おしゃれでもあるし、既成のものへ反発する意思表示でもあるのです。

でも着崩しは、いまに始まったわけではありません。江戸時代には、「人形仕立て」
というのがありました。 これは下着の重ね着をする時 腰や胴の部分を細く見せ
るために、人形の着物のように胴に1枚他に2枚という変形の下着を着たのです。
実は重ね着と言っても 初めから1枚で、重ね着しているように見せただけです。
当時の若い女性たちの、工夫です。

「抜き衣紋」
というのは髪油の汚れを防ぐために、着物の襟を下げて着る方法です。
襟足は女性の魅力と言われましたから、 若い女性は襟をどんどん下げて襟足を
長くほっそり見せるように工夫しました。今でも粋な着こなし方と言われ、芸者さん
などには人気があります。

「けだし」は着物の裾から、ひらひら見える派手な色の布のことです。女性の下着の
ように見えるので、男性の目を惹きました。けだしノの色も、どんどん派手になったと
言われます。

男性も 特に町人は、武士や歌舞伎役者の衣装を真似ました。「紋付き」や「丹前」
(厚っぽい大柄な着物)が流行ったり、裃(かみしも)の大きな袖を取った 「肩衣」
(かたぎぬ)が流行ったりしました。


青年期になれば自立して個性的になってくるはずなのに、 どうして付和雷同的に
着崩しスタイルになるのでしょうか?

実は青年期だからこそ現われる、共通の心理状態が芽生えているのです。それは
自尊心、あるいは自意識のようなものです。しかもそれはとても傷つき易い自尊心
・自意識なのです。

これが災いして、大人の常識や指図を拒否するのです。 助言や励ましも、素直に
聞けません。 そのくせ自分の未熟さや弱さに気づかれたくない気持ちが強くて、
内心不安でいっぱいなのです。

だから自分の考えや判断で行動するのを、躊躇します。「着崩し」で友だちと群れて
いれば世間への反発も示せるし、安心できる居場所にもなるのです。

こういう青年期の矛盾を、大人は扱いかねます。ですから 彼らの責任で「着崩し」
をやり遂げさせるのも、一つの手段です。成長のためには、貴重な体験になるかも
知れません。

「着崩し」を自尊心や自意識の裏返しと捉えれば、 いつか自分の行動にひけ目を
感じる時が必ずきます。その時初めて彼らの不安感は克服されて、理性的な思考
力が育ってくるのです。

昔の人は「若者の反発心は、ハシカみたいなもの。」と、暖かい目で見守りました。
私たちも現代の若者のファッションを、偏見無しで余裕を持って見守りましょう!


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  • 2008/05/27(火) 20:48:00 |
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