幼児教育を語るひろば

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聖火リレーとチベット問題

厳重な警戒のもとに長野の聖火リレーが、何とか終わりました。いくつかのトラブルはあったようですが、関係者はホッとしていることでしょう?

ところで騒ぎの原因になっているチベット問題ですが、本当のことを言うと私はあまり詳しく知っているわけではありません。そこでチベットのこと 特に中国との関係について調べてみました。

チベットと中国の歴史的関係
唐の時代 (日本は推古朝の時代)に、チベットは国家としての形が整ってきました。
当時ソンツェンガンボという王が、チベット民族を一つにまとめました。

彼はチベットの勢力を拡大して、度々唐に攻め入りました。いわゆる漢民族とチベット民族の争いはこの頃に端を発しているようです。

641年には有名な文成公主が(唐のお姫様で当時20歳くらい)、政略結婚のため
チベット王ソンツェンガンボのもとへ輿入れしています。ソンツェンガンボは、その時
すでに60歳を越えていたと言われます。

ただ彼女が嫁いだ時に多くの仏像や経典を持参したので、それがチベット人の間に
仏教を広める役を果たしました。

チベット王朝の機嫌をとるため政略結婚はその後も続き、 709年には唐の中宗の
娘だった金城公主がチベットへ嫁入りしています。

本来チベット人は気が荒く、争い好きの遊牧民です。チベットの為政者たちは、仏教
を利用して気性を沈めようとしていました。仏教を奨励した背景には、そんな理由が
あったようです。しかしチベットと唐との戦いは、長い間続きました。

漢民族は再三チベットに痛めつけられていましたが、821~822年に和睦しました。
その時の条約文が、今でもラサに碑文として残されています。 (ラサのラは「天」の
意、サは「大地」の意、浄土という意味になる。)

ダライラマとは?
9世紀の中頃から約200年間は、チベットも暗黒時代でした。1042年にインドから
アティーシャという偉いお坊さんがやってきて、チベット仏教は新しい形で甦りました。

有名な蒙古のフビライは、チベット仏教に帰依していました。 彼が病気になった時、
パクパーというチベットの高僧の祈祷によって病気が治りました。そこでフビライは
その徳を称えて、僧侶たちを優遇しました。

以後パクパーの系統の坊さんたちは、政治的にも発言力が増しました。そして蒙古
王から、「帝師」の称号を与えられました。

チベットでは、帝師を 「ダライラマ」と崇めました。 ダライは蒙古語で 「海」、ラマは
チベット語で「聖人」という意味です。飛ぶ鳥落とす勢いの蒙古王から「チベット一の
帝師」と言われたのですから、ダライラマの権力はどんどん強くなって行きました。

ポタラにある大宮殿は、ダライラマ5世の時に造られました。宗教的にも政治的にも
全チベットに睨みをきかすようになったのは、この頃です。そうなると権力争いも起き
てきますから、何人ものダライラマが、若くして暗殺されるような事件も起きました。

現在のダライラマ14世は元々中国政策に批判的でしたから、インドへ亡命することに
なりました。実はチベット仏教にはバンチェンラマという派があって (1569~1662年・
1世)、こちらは親中国派です。

バンチェンラマは、ダライラマほど人気がありません。でもチベット仏教が、二分してい
ることは確かです。 中国政府も、パンチェンラマを利用しているように思えます。
チベットがまとまらない、独立運動を妨げる要因にもなっているようです。

ダライラマが死ぬと誰かに生まれ変わる話も面白いのですが、またの機会に譲ります

チベットの16条憲法
聖徳太子の17条憲法が出来た頃、チベットにも「16条憲法」が制定されていました。
この憲法では、 善をもって国を治め、善をもって生活するようにという 仏教の理想を
基本としています。

そのいくつかを、紹介します。

 ・父母に対し 恩を以ってむくゆる
 ・貴人老者に対し 尊敬を大きくする
 ・親族友人に対して 情こまやかに善き人となる
 ・同胞隣人に対し 有益にする
 ・言語正直にして 細心になる
 ・食と財とに 適度にする
 ・あらゆる人に平等にして 嫉妬しない
 ・挙動は高邁にして 内心は寛容である


にわか勉強ですから大きなことは言えませんが、チベットと中国の確執は1300年
以上前から始まっていたのです。それがまだ続いていると思えば、我々があれこれ
言ったところで解決の道がすぐに見つかるわけがありません。

それにダライラマ14世の力も、ずいぶん低下してきているようです。たとえ中国首脳との話し合いが実現しても、約300万人といわれるチベット人が納得するような答えが出るかどうか疑問です。

五輪も政治と無縁で無いことを思い知らされた、聖火リレーでした。

        しばらく広島に滞在しますので、ブログを休みます。


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