幼児教育を語るひろば

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浅草の観音さま

金龍山浅草寺
昨日郷土史家の S氏に伴われて、浅草の浅草寺へ初詣に出かけました。
天気予報はよくなかったのですが、日中は陽も射して初詣日和でした。

浅草寺は、江戸時代から庶民信仰のメッカ?です。 S氏は浅草寺についても
研究されているので、今回は説明を伺いながらゆっくりお参りしました。

お正月も11日となると、人出も少なくなります。境内では、台湾か中国からの
観光客らしい団体が目立ちました。

雷門から入って仲見世通りを抜け、宝蔵門(1954年再建)をくぐり、五重塔
(1973年再建)を左に見て本堂(1958年再建)まで進みました。

本堂でお参りしてから、初めて薬師堂・念仏堂・地蔵堂・弁天堂・閻魔堂・
淡島社・稲荷社等を巡りました。

浅草寺は、神社仏閣の百貨店と言われます。観音さまを中心に、沢山の仏閣や
神社が点在しています。

風神雷神門 (雷門)
通称雷門には、右に風神・左に雷神が祀ってあります。門の中央には、大きな
提灯が掛けてありました。「松下電器産業」と、寄贈者名が書かれています。
同社は今度「パナソニック」と改名されるので、書き換えられるのでしょうか?

雷門は、江戸の大火(明和4年)で消失してしまいました。以後しばらく門は
再建されなかったのですが、「雷門を再建しないから罰が当たっている」と
いう噂が立つようになりました。

実際に当時は隅田川の水が凍るような寒波に見舞われたり、天明の大飢饉で
多くの人が餓死したりする災害に人々が苦しみました。

そこで庶民の浄財が集められ、寛政7年に雷門が再建されました。そのお陰で
文化文政の泰平な世が訪れたというので、「観音様」の人気はいっそう高まり
庶民の信仰心を篤くしました。

雷門の大提灯は寛政7年に家根屋三左衛門という人が寄進して、初めて吊る
されるようになったと言われます。それまでは、提灯は無かったようです。

浅草寺と徳川幕府
浅草寺と徳川幕府の関係は、大変深いものでした。家康は江戸における菩提寺と
祈願寺を定めました(1590年)。その菩提寺が浄土宗の芝増上寺で、祈願寺が
浅草浅草寺だったのです。

然し後で上野の寛永寺が創建されると、祈願寺はそちらに移されました。

移った理由は色々あるようですが、浅草寺のご本尊が「観音様」だったからのよう
です。東照大権現と言われる家康の守り本尊が、「薬師如来」だったのです。

浅草寺には家康を祀る東照宮(東照社)が、江戸市中で一番早く建てられました
(1618年)。今でも東照宮の門だった「二天門」が、戦災を免れて残されていま
す。また東照宮に詣でるための、石橋も残っています。

東照宮は1642年の火災で焼失し、以後再建されていません。そして1740年
から明治初年まで、浅草寺は寛永寺の支配下に置かれました。

浅草寺縁起
浅草寺は、開創1380年になると言われます。もちろん、古い記録は残って
いません。

ご本尊の「観音様」が出現した由来は、室町時代に書かれた「応永縁起」で
伝えられています。

武蔵野国宮戸川(現隅田川)河口付近の漁夫だった檜前浜成・竹成(ヒノクマ
ハマナリ・タケナリ)兄弟の網に、ある日一体の小さな観音像がかかりました。
(当時の浅草付近は隅田川の河口で、目の前は海でした)

観音像を持ち帰った兄弟は、主人の土師中知(ハジナカトモ)に届けました。
中知は尊い仏様に違いないと思い、自分の家を寺に改造して観音像を祀り
ました。これが、浅草寺の起原とされています。

一般のお寺は有名なお坊さんを開基としますが(弘法大師開基などとする
お寺が多い)、浅草寺は無名の庶民が開基というので益々庶民の信仰を
集めたようです。

三社祭り
浅草寺に隣接する「浅草神社」は、中知・浜成・竹成の3人を祀っています。
「三社権現」と言われていましたが、明治6年に「浅草神社」となりました。

毎年5月に催される「三社祭り」は、3人が祀られた「一の宮」・「二の宮」・
「三の宮」という豪華なお神輿渡御が有名です。江戸っ子の気風を表す、
代表的なお祭りに発展しました。

「檜前(ヒノクマ)」という姓は渡来人に多く、大和の高松塚古墳の近くには、
「檜前寺」というお寺があります。土師氏は宗教祭祀を司る家系ですから、
浅草寺の縁起に登場するのも頷けます。いずれにしてもすでにこの頃、
これ等の人たちが東国にも進出していたようです。


江戸の川柳に、「三人で救い 諸人が救われる」 というのがあるそうです。

一方では、「三人の網で 飯食う浅草寺」 「いい漁があって 三人玉の輿」 
というような茶化した句もあります。

「浅草」の地名の由来・「金龍山浅草寺」の山号寺号の由来等も伺いましたが、
またの機会に譲ります。


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