幼児教育を語るひろば

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偏差値化(評価について)

朝日新聞の社会面に「子の体力偏差値化」という言葉が、大きく踊っていました。

東京都などでは体力テストの結果が、全国平均以下だそうです。いまや「偏差値」と
いう具体的データを示して実感させないと、体力低下を防げないという危機感がある
というのです。

「偏差値」は、ふた昔前までよく使われていた言葉です。学力試験などで、得点が
全体でどの程度の水準にあるかを表す値として用いられました。

統計学的には、一定の標準となる数値からのずれの度合いを示します。つまり
成績が集団の中で(学級・学年の中で)、どのくらいに位置づけられるかという
ことで、成績の「順位」と考えて差し支えありません。

最近は成績を「偏差値」や「順位」で表すことが、敬遠されてきました。そして
「絶対評価」という言葉が、幅を利かすようになりました。

要するに個人がどう変化しているかを判断するもので、標準や平均を問題にする
「偏差値」を表に出すことは少なくなりました。

「評価」となると、どうも子どもの方へ責任を押し付けてしまうのが現実です。教育
活動を「学習指導」と「学習活動」に分けて考えると、主役は2人です。即ち指導者
(教師)と学習者(児童・生徒)です。

従って評価内容には、教師の学習指導と児童・生徒の学習活動が含まれます。
両者がうまく実施されたか? その結果はどうだったか? 両者の反省が中心に
なるのです。

「体力テスト」でも、同じです。

「評価」には、確かに子どもの個性・特性・可能性・良さや欠点などを明らかにする
側面があります。でも重点は教師の指導計画や指導法の不備を発見し・是正し、
より良い指導のあり方を探ることです。

「偏差値化」して知らせることは現時点で子どもに判決を下すことにはなりますが、
これから伸びて行く子どもたちへの適切な助言や励ましにはなりません。

「偏差値」はあくまでも学習指導の資料として、記号化して教師のノートに記録して
おけばよいのです。


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