幼児教育を語るひろば

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いのち

自殺サイトで知り合った人たちが、簡単に集団自殺をする事件が後を絶ちません。
お金を出してまで、自殺しようとする人がいる時代です。彼らは「いのち」とか
「生きる」ということを、どう考えているのでしょうか?

いったん自殺を決意した人に、思い留まるよう説得するのは難しいようです。でも
いじめによる自殺などは、自分の意思というより他から追い詰められてのことです
から、何とか防ぐ方法があるような気がします。

ずいぶん前に、と殺場を見学したことがあります。元気だった牛たちが、数時間後には食肉に加工されていました。その後数日間、食欲が無かったのを覚えています。

しかし私たちは、動植物のいのちを奪って生きているのです。「いのち」には、このような厳しい現実が伴います。

つまり一人の人間が「生きる」ということは、多くの動植物のいのちによって「生かされている」ということです。

食べ物のことを別にしても、人間は一人では生きて行けません。「人」という字は、
2本の棒が互いに支え合っている様子を表しています。

それぞれの棒は、支えられているようですが支えてもいるのです。見方を変えれば、「生かされている」が「生かして」もいるのです

何を言いたいかというと、「人は生かされて、生かして、生きる。」ということなのです。

「生きる」ということは、このようにとても大変なことです。世界の人口を60億人とすれば、60億分の1としての自分の存在をどう受け止めますか? 60億人の1人と数えられることを、幸せだと受け止めていますか?

仏教には「不殺生」という言葉があります。「もののいのちを取らない」ということですが、「生きる」ことと矛盾するような気もします。そうではなくて、「いのちによって
生かされているのだから、いのちを大切にしよう!」
という教えなのです。

自殺を迷っている人たちへ、私は次のように訴えます。

自分の身の回りをよく見回して、自分でも出来ることがないか? 探してごらんなさい。始から、でっかいこと立派なことを探す必要はありません。仕事でも勉強でも遊びでもよいのです。

伝教大師、「一隅を照らすこれすなわち国宝なり」と言います。自分の力に
見合った仕事・勉強・遊びなどを見つける、それが自分の「生き方」や「生きがい」
見出すきっかけになるのです。

最後に、相田みつを(書家・詩人)の詩を紹介します。


 いのちのバトン 
 父と母で二人
 父と母の両親で四人
 そのまた両親で八人
 こうして数えてゆくと
 十代前で 千二十四人
 二十代前では ・・・?
 なんと百万人を超すのです

 過去無量の
 いのちのバトンを
 受けついで
 いま ここに
 自分の番を生きている
 それがあなたのいのちです
 それがわたしのいのちです

 
 (そしてこんな言葉を添えています)

(前略) 若い皆さん、どうかいのちを大切にする人間になってください。可愛い
子どもが生まれたら、小さいうちから「いのちの尊さ」を教えて下さい。
「いのちの尊さ」を教える・・・それはいついかなる時代でも変わらぬ人間教育の
原点です。いのちの尊さを教えられるよき父、よき母になって下さい。 これが
私の一番言いたいことです。順序は三番目になったけれど・・・。



コメント

自分のことばかり考えていると、命も自分だけのもので、自分がよければ勝手にそれを失くしてもよいというふうに考えてしまうのでしょうね。
子どもたちが、生かされて生きていることを感謝できるように育てていかなければと強く思います。今日は勤労感謝の日です。たくさんの人のおかげで生きていけることを感謝する日ですね。

  • 2007/11/23(金) 22:39:07 |
  • URL |
  • 東京娘 #-
  • [ 編集 ]

「生かされて 生かして 生きる」 という言葉そのものは子どもに難しいと思うが、具体例で「生かされている」ことを教えるのは易しい。そこから「生きる」ことの喜び、感謝の気持ちを持たせる。
というようなことを書きましたが、誤って削除してしまいました。失礼!

  • 2007/11/25(日) 10:37:39 |
  • URL |
  • 元園長 #-
  • [ 編集 ]

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