幼児教育を語るひろば

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所信表明・教育は・・・

昨日国会で、福田首相の初の所信表明演説がありました。教育問題・子育て問題で、何を表明したのでしょうか?

あげ足取りになるかも知れませんが、いくつか感想を述べてみます。

先ず首相は、「教育の再生」に取り組むと言いました。教育の何を再生したいのかは、触れませんでした。ただその後で、次のようなことを取り上げています。

1.学力を高めるために、授業時間を増やし、教科書を充実する。

2.体験活動や徳育にも力を入れて、自立と思いやりの精神を養う。

3.先生が子どもたちと十分に向き合える時間を増やし、教員の給与体系をメリハリの
 あるものにする。

1.から考えられることは、安倍首相も盛んに口にしていた学力低下の問題だと思い
ます。本当に子どもたちの学力は、低下しているのでしょうか?

マスコミなどでは、分数計算の出来ない大学生のことや、漢字の書けない新入社員のことを、よく話題にします。国際的な学力テストなどでも、日本の子どもたちの成績が悪くなったと、取り上げられます。

だから学力が低下したと、決め付けてよいのでしょうか? 実はこれらの報道には、
客観的な検証がありません。確かに分数計算の出来ない大学生も、漢字の書けない新入社員もいるでしょう。

国際的な学力テストでも、前回よりは成績の下がった教科もあります。いずれにしても、日本中の子どもたちの学力低下と結びつけるには、データ不足です。

2.については、教育再生会議や中教審の意見もあって、文科省は総合学習の時間を減らそうとしています。総合学習こそ、体験学習の場を大事にしようということで登場した時間です。時間を減らしては、言うこととやることが矛盾します。

「徳育」は、言い換えれば「人間性の育成」です。教育の中枢で、最も大事なことだと思います。ですから、全教育活動の中に位置づけられなければなりません。

それとも愛国心騒ぎのように、「徳育」を教科として位置づけて指導し、評価しようと
考えているのでしょうか? 

3.の問題については、常に先生方は子どもと共にあるようにと、私も前から願っていました。教育行政でも、先生方が教育活動に専念出来るような、職場の環境づくりに努めて欲しいと思います。

給与体系にメリハリをつけるということは、問題もあります。能率給的に、「仕事がよく出来る教師には、よい給料を。」ということですと、勤務評定の仕組みや公正さが求められます。それをどう確立するか、問われます。

所信表明では、子育てを支える社会の実現についても触れていました。

その中で「十分な育児休業をとり、その後も仕事を継続できるようにする。」と言います。このことは、従来もよく言われてきました。でも現実は、企業間に大きな格差が
あります。

そして現状では、多くの企業において十分な育児休業はとれず、結果的には退職に
追い込まれてしまいます。子育てに当たる当人たちの問題としないで、企業に対する政府の強力な指導を期待します。

所信表明演説で、全てについて具体的に表わすことが無理なのはは分かります。
ただ理想であっても表明した以上は、言い捨てでなく、実現のために首相としての
リーダーシップを発揮して欲しいと、心から願っています。

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