幼児教育を語るひろば

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教育改革 その心配

教育改革は安部内閣の最重要課題だと、首相は声高に発言を続けています。教育基本法の改正に伴い、教育再生関連法案の成立を目指して、国会の会期延長も辞さない勢いです。

首相の肝いりで発足した教育再生会議も、首相同様「今の教育が悪い」との立場に立って、委員たちは発言しているように思われます。

ところで、次に紹介する一文は、31年前の1976年に、(まだ私も、小学校で学級担任として頑張っていた頃です。)当時の教育課程審議会が出した答申文です。

「これからの学校教育においては、人間性豊かな児童生徒の育成ということが、一層強調されなければならない。
そのためには、ひとりひとりの児童生徒に対し、自ら考える力を養い、創造的な知性と技能を育てること、強靭な意志力を養い自律的な精神を育てること。自然愛や人間愛を大切にする豊かな情操を養うこと、正しい勤労観を培うこと、社会連帯意識や奉仕の精神に基づく実践的社会性を培うこと、健康でたくましい身体の鍛錬に努めること、家族、郷土、祖国を愛するとともに国際社会の中で信頼と尊敬を得る日本人を育成すること。」


首相や教育再生会議の発言の根底にある考え方を探れば、31年前の答申内容と、さほど変わりは無いのです。ですから、いまさら何を言うのか? という気持ちになってしまいます。

私が心配なのは、学校の教育活動に、必要以上に公権力が影響力を及ぼすことです。それでなくても最近の学校は、社会的活動に時間を取られています。環境教育・安全教育・美化教育・奉仕教育・納税教育・福祉教育・消費者教育・・・ 等々。まだまだあります。

今回改正された教育基本法の第1条<教育の目的>では、「人格の完成を目ざす」と謳っています。子どもたちひとりひとりが、一人前の人間として立派に行動できるようになるのが、教育の目的です。(理想と言った方が、適切かもしれません。)

社会的活動にウエートがかかり過ぎると、教育の理想からは遠ざかってしまいます。このことは、管理社会化という時代背景に因るところも、大きいと思います。

管理社会化は、公権力の強化と比例します。教育が管理の対象として、受動的に位置づけられることを、私は心配しているのです。

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