幼児教育を語るひろば

幼児教育を語るひろば

相成らぬことは相成らぬこと

用事があって、K駅までバスに乗りました。バスは比較的空いていたので、私はシルバーシートに腰掛けました。気がつくと、隣席のシルバーシートには、20代の男が座っていて、盛んに携帯電話で話をしていました。しかもそれが大声なのです。

空いているので、シルバーシートに座るのは良しとしても、座席の後ろの窓枠には、「この場所では携帯電話の電源をお切りください」という掲示があります。彼の目には、それが見えなかったのでしょうか? それとも、無視しているのでしょうか?

注意されれば逆ギレしそうなタイプなので、誰も注意しません。運転手さんも、そして
私も・・・ みんな遠巻きにして見ているという感じです。

小学生の子どもたちも、何人か乗っていました。子どもたちは、ふだん色々な角度から、大人の様子を観察しています。そうして、大人の理想像を求めながら、成長して
行きます。

この男の行為は、(本人は気づかぬままに)子どもたちの夢や希望や生きがいや、さらには自信までも、奪ってしまうかも知れないのです。怖いことに、子どもは大人の言うようにはなかなかならないが、大人のするようにはすぐなってしまいます。

(やっと電話を終えたな)と思ったのも束の間、男は再び電話をかけようとしました。さすがに私もガマン出来なくなり、男が気づくように、<携帯電話の電源を切れ>という注意書きを、指差して見せました。(昼間だし、男が乱暴したら、誰かが助けてくれるだろうと念じながら・・・)

男は私の顔をジロッとにらみつけるようにしましたが、それでも電話をかけるのをやめました。(私も内心ホッとしました。)

このように、社会性が育っていないというか、自己確立できない若者が、最近多いような気がします。どうしてでしょうか? 前回に書いた<新入社員の質の低下>も、関係があるのではないでしょうか?

自己確立ができた人間になるかどうかは、自己抑制のできる子どもになるかならないかで決まります。

白虎隊で有名な、福島県会津若松市にある旧藩学舎「日新館」の館則は、「相成らぬことは相成らぬこと」でした。会津地方の小中学校の校則には、これを引用した言葉がよく出てきます。私も福島県人ですから、この教えを幼い時から耳にしていました。

あの有名なイギリスのイートン校の校則も、「為さねばならぬことは為せ、為してならぬことは為すな。」だそうです。古今東西、人の道の基本は同じなのです。

いま家庭教育で、一番欠けているのが、「相成らぬことは相成らぬこと」という躾けではないでしょうか? あなたの子はあなたの子です。あなたがそれを躾けるのです。
 

コメント

社会性が育たないまま卒業する子どもが多いですよね。家の中で甘えてても外では「見栄」があるはずなんですけど、どういうわけだか、会社に来ても子どものままで過ごしている子が多いです。
多分、もう、親の世代がそうなんでしょう。
今年も新入社員を迎えました。脚を投げ出して仕事する子が入ってきました。また、一つずつ。。です^^;
子どもに恵まれなかった分、神様に子育ての経験をさせてもらってるのかもしれませんねえ。。^^

  • 2007/03/22(木) 22:06:42 |
  • URL |
  • chocho #ofxKis3k
  • [ 編集 ]

chochoさんへ

あなたも時々嘆かれていましたが 子どもが悪いのではなく 親が悪いと言っても 言いすぎではありませんね 生徒の躾けは学校で 新入社員の躾けは会社で どこかが狂っています
子どもがいない人のほうが 客観的・冷静に見る目 判断する力があると思います 今の親子関係は それぞれ個性が無く 一体化しているところに問題があるのです

  • 2007/03/23(金) 11:12:25 |
  • URL |
  • 元園長 #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://freesia7.blog10.fc2.com/tb.php/475-5a0d4afe