幼児教育を語るひろば

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赤ちゃん受難

06年に国内で生まれた子どもの数は1122278人で、出生率は1,3台に回復したと、昨日の新聞が報じていました。

厚生労働省は、「若い世代の生活が安定しつつあることが、結婚や出産の増加に
影響を与えている。」と言っています。少子化に歯止めがかかる兆しでしょうか?

日銀も0,5%の利上げに踏み切りました。景気回復の基調は底堅くて、個人消費も上昇していると、総裁が話していました。雇用状況も好転しつつあるようです。20代女性が結婚する割合も、増えてきたとか・・・ 何となく、世の中が明るい方へ向って
いるように思われます。

ところが、今日の新聞には「赤ちゃんポスト」なる記事が載っていました。

熊本市の慈恵病院が、保護者が育てられない新生児を預かる仕組みです。病院の
説明では、子どもを育てられない親が、誰にも気づかれないようにして、わが子を、
「赤ちゃんポスト」へ置いていくようにするそうです。要するに、公に捨て子を引き受
ける制度です。捨てられた子は、地元市長が名付け親になり、以後病院が面倒を
みるというのです。

厚労省の見解では、「赤ちゃんの遺棄はあってはならないが、遺棄されて死亡するという事件が現実にある。今回は十分な配慮がなされてポストが作られれば、認めないという理由はない。」ということで、事実上容認するようです。

捨てられて、命を落とす心配のある赤ちゃんのことを思えば、病院の主張も、厚労省の見解も理解できます。

ただ、命を救えば全て良しとなるのでしょうか? 動物園などで、子育てをしないゴリラやチンパンジーなどに代わって、飼育員が奮闘している事例が、よく紹介されます。

ところが、無事育てあげても、いざ元の群れへ返そうとすると、これがなかなか難しいようです。

人間の場合、それと同一視するわけには行きませんが、もしいつか、親と暮らすようになったとしても、親子の生活は、普通の親子のようにうまく行くでしょうか? 無理だと思います。

「赤ちゃんポスト」を作る前に、国も地方自治体も、別の方法を考えて欲しいと思います。つまり、子どもを捨てなくてはならない親の(特に母親の)救済法についてです。

例えば、赤ちゃんを抱えながら働けるような、雇用環境を作り出すことです。最低賃金が保証され、保育設備が完備した働き場があれば、「赤ちゃんポスト」へ預ける気持ちを、留められるのではないでしょうか?

「赤ちゃんポスト」を設置する病院は、可能な限り親の身元を確認して、預けた後も、定期的に相談に応じるような仕組みを、考えて欲しいと思います。親子の縁が切れることほど、不幸なことはありません。

でも、子どもを捨てるような親には、もともと、子どものことを相談したり心配したりする気持ちは、無いのかも知れません。

出生率の増加にホッとしながら、「赤ちゃんポスト」の出現に戸惑っています。

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