幼児教育を語るひろば

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泣く子と地頭には勝てぬか?

スーパーの菓子売り場で、2歳ぐらいの男の子が、座り込んで泣き叫んでいました。何か欲しいお菓子があるようです。そばにオバアサンとオジイサンらしい2人が、立っていました。

「お母さんに聞かないとダメ!」 オバアサンはきつい声で叱ると、別の売り場の方へ行ってしまいました。残されたオジイサンは困惑した様子で、「おうちへ帰って、お母さんに聞いてからにしよう。」などと、男の子の機嫌をとっていました。

男の子は、(その場の雰囲気を察しながら?)益々泣き喚いて、オジイサンを困らせていました。多分家を出るとき、この子のお母さんは、「お菓子は買わないで!」と、言ったのだと思います。もしそうなら、男の子はそのことを納得していたのでしょうか?

オジイサンは、とうとう「じゃあ買ってあげるから、お母さんにお金を貰ってこよう。」と言いました。男の子は、しぶしぶ立ち上がって、オジイサンに手を引かれ、オバアサンの所へ行きました。

その後のことは分かりませんが、オジイサンの言うとおりに、お母さんからお金を貰ってお菓子を買ってあげれば、始めの約束は反古になります。オジイサンの言葉が、その場のごまかしだったら、子どもは大人の言動に、不信感を持つようになるでしょう。

私だったらどうしたでしょうか? 道理を説いても聞く耳は無いでしょうから、人目を気にして買ってあげたでしょうか? それとも、そんな孫は、はじめから連れて来なかったかも知れません。子と孫では、また違うようです。よく、自分の子は厳しく叱っても、
孫には甘いと言われます。

「駄々をこねる」「わがままを言う」というのは、人間関係能力が芽生えてきた証拠でもあります。つまり、社会性が育ち始めたのです。とても大事な時期です。

2歳だと羞恥心はありません。だから、世間の目を気にするとか、自分の行為が恥ずかしいとかは、判断できません。羞恥心は3歳ぐらいから出てくると言われます。

社会性を育てるには、家庭環境・雰囲気が、とても重要な役割を果たしています。ですから、両親あるいは兄姉が中心になって、「恥ずかしいこと」「みっともないこと」「やってはいけないこと」などを、体験を通して、一つずつ教える必要があります。その積み重ねがあって、子どもは、人前で駄々をこねて買ってもらうのは、よくないことだと
自覚するようになるのです。

初期の社会性は、家族の人間関係の中で育ちます。「こういうことをしたら皆が困る」「こういうことをしたら皆が喜ぶ」「こういうことをしたら人のために役立つ」などの心は、家族が育てているのです。そして、そのことに決定的な力を持つのが、両親の生き方・人生観だと思います。

「カエルの子はカエル」と言われます。能力・才能は、遺伝的要素に影響されることもありますが、それ以上に、親の一挙手一投足・後ろ姿・語らい・教え・流す涙等々に、
大きな影響を受けているのです。

社会性を育てるということは、その子の人格を育てることです。そして、人格形成は
生まれた時から始まっているのです。

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