幼児教育を語るひろば

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フレーベルの教育 1

教育再生会議の第1次報告を受けて、安倍首相は、教育3法改正案を通常国会へ提出して、成立を図る考えだそうです。

これに関する首相の発言には、あせりのようなものを感じます。最近内閣支持率が低下していますし、参院選挙も近いせいでしょうか?

教育問題は、国家百年の計と言われます。国民が納得するまで(なぜ改正しなければいけないのかを)、議論を煮詰めて欲しいと思います。

それに、前にも触れましたが、教育再生会議の委員たちは、現場の様子をどれほど理解して、今回の報告をまとめたのでしょうか? 委員一人一人の考えを、聞いてみたいと思います。

幼児教育に関わる人は、ドイツの教育家フレーベルの「人間教育」(1826年刊行)から、彼の教育思想を通して、幼児教育に触れられた方が多いと思います。

玉川大学を創設した小原国芳氏は、玉川大学版を「人の教育」と訳しています。氏は、「世の多くの教育書が、むづかしい学術的標語や、わざとらしい方法概念などを掲げて、如何にもその内容の立派さを誇示しようとしがちであるのに比して、フレーベルがこの簡明な表現をもって教育の核心をついてくれたことを、私はたまらなくありがたく思っているものである。」と言われます。

フレーベルは、1837年56歳の時、ブランケンブルクに、<自己教授と自己教育とに導く直接教授の学園>を創設し、幼稚園教育の基を開きました。彼の教育思想は、単に幼稚園教育だけに留まらず、教育全般に及ぶものです。

フレーベルの教育観は、キリスト教精神によって支えられていますが、宗教抜きでも、今の私たちに色々と教えてくれています。教育改革が叫ばれる今日、子どもとは何か? 学校とは何か? 教育とは何か? 判断の手がかりになると思います。

幼児期は、生きるために生きること、内界を外界に表現することを主とする時期だと、フレーベルは言います。そして、少年期は、外界を内面化すること、ものを学ぶことを主とする時期だと、言っています。

彼は、「人間教育」の中で、「人間の幸福は、ふつう考えるより、はるかに単純である。その道は平易で手近にある。それは目につかないというより、注意が足りないので気づかない。あまりに単純で、自然で、容易で手近にあるものだから、人はかえってその道を無視し、軽視し、むしろ遠い所に、その手段を求めようとする。」と、警告しています。

だから、子どもたちに高額なものを買い与えても、贅沢をさせても、真の幸福は見つけてあげられないと、戒めています。それより、些細なことであっても、日常の食べ物や健康に気を遣う方が、子どもの幸せにつながると言うのです。すでに過保護を注意しています。

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