幼児教育を語るひろば

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愛情という環境(成人式に思う)

きょうは成人式、東京はよい天気に恵まれました。

4月に財政再建団体となる北海道の夕張市で、昨日成人祭が催されたという新聞記事を目にしました。今年から市の補助金60万円が打ち切られたので、新成人自らがカンパを集め、全国の多くの人々の善意も戴いて、無事実施できたとのことです。

新成人を代表して、「厳しい状況にもかかわらず、式を開いてくださったことに感謝します。」という挨拶があった由、胸の熱くなる思いがします。

一方、東京に近い某市では、成人式中に一部の新成人が騒ぎ出して、祝辞を妨害し、祝花が飾ってあった花瓶を客席に放り投げ、あげくの果てに逮捕されたというニュースが、伝えられました。

成人するということは、社会人として一人立ちすることです。それが、いつまでも虎の威を借りて、付和雷同しなければ自己表現が出来ないというのは、あまりにもお粗末で哀れです。

彼らは多分、幼い時から、人として愛情が感じ取れるような環境で、育ってこなかったのだと思います。悲しいことです。

元日のA紙に、「脳」の特集記事がありました。その中で、富山大学の小野武年特任教授の「情動」に関する研究が紹介されていました。

「情動」とは、愛したり憎んだり、激しい心の動きや喜怒哀楽の感情の変化のことです。小野教授は、「情動」が養われなければ、道徳的判断や、社会的な規範から意思決定したり、意欲を持ち続けたりすることは出来ないと言われます。

そして、「情動」は、5歳くらいまでに急速に培われるので、愛情持って子どもを育てることが大切と、説かれています。

人間性や社会性を育てるために、子育ての過程で取り組まねばならないことは、一杯あります。いや実際には、誕生以前からしなければならないことが、色々あるのです。

妊娠すると、胎児に悪い影響を与えないようにと、努力します。住環境を整えたり、栄養のあるものを食べたり、無理な行動を控えたりするのがそうです。

胎教といって、名曲を聴いたり、名作を読んだり、識者の話を聞いたりするのもそうだと思います。胎教が、即胎児に影響を及ぼすわけではないでしょうが、母親としての愛情の表れであり、子育ての第1歩です。

母親は、子どもが出会う最初の教師だと言われます。赤ちゃんは、母親の全てを模倣して育っていると言っても、言い過ぎではありません。そこで、母親に要求される教師の資質は、愛情の篭った子育て環境造りです。

「這えば立て、立てば歩めの親心。」です。動き回る子どもの様子を見ると、生き生きとして喜びに満ちています。子どもの運動は、豊かな感情の発達を促すと共に、知能の発達とも関連するのです。

幼児期、子どもがあまり動き回ると、仕事も出来ないし休息も取れないと、こぼす人がいます。実は、その動き回る子どもの姿を、優しい言葉かけと笑顔で見守る環境こそ、愛情のある環境なのです。

愛情という環境から、人間性豊かな子どもが育って行きます。

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