幼児教育を語るひろば

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親業 (2)

赤ちゃんの泣き声に悩む親は 意外と多いようです あまり泣くので ついカッとなって叩いてしまったという話を よく聞きます それがエスカレートして 幼児虐待にまで発展した事件も報じられています

泣き声は 我々が最も早い時期に発する 気分信号だと言われます だから 子どもは気分を訴えているのです 気分と言っても色々あります 痛い 怖い 寂しい お腹が空いた 等々 程度の差はありますが 肉体的な苦痛や 精神的な不安が主です いずれの場合も 親へ訴えているのです そして 保護を求めているのです

親も始めのうちは どんな保護を求めているのか? なかなか分かりません でも 子どもを抱いたり さすったり ゆすったり 軽く叩いたりしているうちに 原因の糸口を 感覚的に見つけ出すようになります

そして 子どもが泣き止まなければ 先ず体の異常を心配します 子どもの様子を
観察しながら 苦痛の原因を探ろうと努力します このように親が子どもの泣き声に
反応して起こす行動は 育児上とても重要な「つとめ」です

泣き虫な子も 親を識別できるようになると 泣かなくなるそうです (ですから
泣き止まない期間もそんなに長くはありません) それでも泣き続ける場合は
「お母さんが少し神経質だからだ」 と言われます

神経質なお母さんは どうしても育児不安に陥り勝ちです 自分の育児は間違って
いないか?と 赤ちゃんの扱いに戸惑います お母さんに密着して育つ赤ちゃんは
お母さんが安心しているか? 不安を感じているか? 違いが分かるのです
赤ちゃんにすれは 不安イコール危険と感じるのです

神経質な母親は 泣いている赤ちゃんに 「どうしよう?」 という不安な気持ちを
無意識に伝えています 赤ちゃんも 母親の気持ちが分かりますから 一緒に不安に
なってしまいます 両者の関係は 心配と泣き声の 悪循環になって現れるのです

悪循環を断ち切るには もっとどっしりと構えて子育てに当たることです 子どもの
今の状況を冷静に受け止めて 慌てないでよく見守ることです 「泣き続ける期間は
そんなに長くないんだ」 と考えれば そう神経質に考えないで 子どもと接する
ことが出来ます

話は飛びますが 小学校長時代 1学期の終わりの保護者会の後 1年生の母親が訪ねてきました そして 「子どもがチック症になったようで心配だから 相談に来た」 と言うのです

よく聞いてみると 「最近目をパチパチしたり 時々口をゆがめたりする 疲れが出てきたのか? 勉強が分からないのか? 色々心配だ」 とのことでした そこで その日は 「私も子どもさんをよく観察してから返事をする」 ということで別れました

早速担任に聞いてみると 「教育熱心のお母さんで 神経質なくらい 学校での勉強の様子や態度を心配する 完全欲の強いお母さん(理想の子育てをしようとガンバルお母さん)のように感じる」と 子どものことより 母親のことを担任は気にしていました

ある日私は 授業の様子を参観してみました 然し母親が心配する 目をパチパチしたり 口をゆがめたりするような行為は 見られませんでした
ただ時々指しゃぶりをしているのが 目につきました

指しゃぶりは 幼い子によく見られることですから それ自体あまり心配はありません それが お母さんの完全欲の影響だったら少し心配です

次に母親と会った時 私は率直に 「お子さんを良い子に育てようとガンバッテいませんか?」 と聞いてみました すると母親は 「良い子に育てたいというより 普通の子に育てばよいと思っています」 と答えました

「いずれにしても 基準を設けると 子どもがそれ以下に見えてきます そうだと それが罪悪のように思えてくるのです そこで 親は子どもの先回りをして 口出しをしたり干渉したりするようになります うちの子は すでに普通の子だと ありのままの姿を受容して どっしり構えて子どもと接してご覧なさい」 と私は言いました

さらに加えて 子どもと接する時は 笑顔で接しなさい 笑顔は 「心配ないよ お母さんはあなたの一番の味方だよ」 という信号でもあるのです 子どもはお母さんの笑顔を見て安心します そういうお母さんの心のゆとりが チック症を必ず治しますよ」 と
そんな話をしました 2年生の頃は チックの症状も影を潜めたようです
      

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