幼稚園教諭の東京娘さんから 相談のメールがきました 担任するクラスに粗暴な行動の目立つ男児がいて 注意しても馬耳東風 反抗的で指導に手を焼いているというのです
なぜ反抗するの?
反抗は成長のバロメーターで 自立への通り道だとよく言われます でも 反抗が
悪循環していると 成長の妨げになるのも事実です
言うことをちっとも聞かないので つい声を荒げて怒ってしまう それでもダメなので 今度は体罰を与えてしまう こう訴えるお母さん・お父さんが(先生が)沢山います
反抗期というのは2歳ぐらいから表われます 「親が選んだ服を着せようと思ったら 逃げ回って着ようとしない」 「栄養を考えて せっかく作った料理を食べない」 「好きなおかずを お皿から手つかみで食べる」 「動物園へ連れて行こうと思ったら 遊園地がいいとダダをこねる」 「お風呂で髪を洗ってあげようとしたら 自分で洗うと言って聞かない」 等々 思い当たることが 一杯あるのではないでしょうか?
自分で出来るという 独立宣言なのです
ところが 子どもが小さいうちは 親も若く まだ元気があります それに こういう子に育てたいという願いもあります そんなわけで 子どものやっていることが気に入らず 衝突するのです
子どもの方は 4歳くらいになると 「赤ちゃん扱いしないで欲しい」 「バカにしないで欲しい」 「一人前に認めて欲しい」 という気持ちが強くなってきます ですから子どもの方も 先生に(あるいは親に)負けてはいません 注意されると 無視したり口答えしたりするようになります
考えてみて下さい いつまでも素直で従順だったら 心配ではありませんか? 体調が悪いのかも知れませんし それでは自立も望めません
どう対応するの?
ここで大事なことは 子どもは かれ等を取り巻く環境の中で育っているということです その環境の中で 一番重要なのが人間関係です 人間関係によって 社会性や人格まで形成されるのです
視点を変えれば 情感豊かな人間関係は 子どもにとって豊かな環境と言えます
情感豊かな人間関係からは共感性が育ちます 共感性は 相手の気持ちが分かるということです 共感性が育てば いつの間にか粗暴な言動も治まり 反抗期を卒業して行きます
どちらかというと 私たち大人は 知的な環境を重視し勝ちです 子ども部屋を造って 読書・学習・受験等に適した場所を与えたり ピアノだ 習字だ お受験だと言って
お稽古事に 子どもを引っ張りまわした覚えはありませんか?
子育ては 失敗の繰り返しと言われます だから はじめから あまり張り切り過ぎるのは感心しません 先生も親も ありのままの自然体で 子どもと接することが基本です 子どもが反抗するのは 論理性・自主性の発達の証と捉えれば 子育てもずっと気楽になってきます
親の方が強いのですから 1歩引くゆとりがないと どうしても親子の関係は不安定になります そうなると 子どもの反抗の様子を じっくり見守る余裕もなくなりますし 反抗心の奥も見えなくなります
私は 反抗する子どもたちと(幼稚園児から小学生まで) 1対1で 時間をかけて話し合ったことがあります その時の彼らの声をまとめてみましょう
*あんな怒り方をしなくてもよいと思う (自分も悪いと思っているのに)
*自分は悪くない (言い訳を聞いてくれない 悪いと決め付けられる)
*いつも自分だけ怒られる (差別されている のけ者にされている)
*親も同じことをやっている (みんなもやっているのに)
*自由にならない (好きな物を買ってくれない 好きな遊びが出来ない)
*すぐに勉強しろと言われる (勉強がつまらない・分からない 塾が嫌い)
*友だちがいない (遊んではいけないと言われる 親も遊んでくれない)
*お小遣いがない (お金が自由に使えない)
子どもたちの話から 権威だけで接している親は けむたがれるし 言動に隙の無い完全型の親も 嫌われることを知りました 反抗のはけ口を 親に求められない子どもたちは その矛先を 親以外のものに向ける危険性もあるのです
そこで子どもたちに 親に(家族に)どんなことを希望しているのかを聞いてみました 殆んどの子どもが 家族団らんの機会が多くなることを望んでいました 団らんの中で お父さん・お母さんと キャッキャと戯れたいというのが 本音でした 「子どもは親の鏡」と言います 子どもが反抗する原因は やはり親の側にあるようです
とにかく 子どもから 「大きくなったら お父さん・お母さん(あるいは先生)みたいな人になりたい」 と言われるような子育てを(保育を)心がけましょう 反抗期から卒業する早道です
反抗期
コメント
半日付き合ってみると、本人なりに理由のある行動なのだと思うことがたくさんありました。同時に一緒に遊んで楽しみながら、遊びに夢中になると穏やかにかかわれることもあることも分かりました、肩肘張らず、私らしく彼との楽しい時間を作れるように努力したいと思います。
- 2006/09/11(月) 22:06:55 |
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- 東京娘 #-
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東京娘さんへ
たとえ幼い子どもでも みんな理由があって行動しているのですね 褒めるにしろ 叱るにしろ 大人はそれを理解して接することが大事です それには 子どもと一緒に行動する(遊ぶ)のが一番です 子どもと一緒にいると 直接子どもの声を聞くことが出来るばかりでなく 自然と何を考えているかまで分かります (他の子からも情報が集まります)幼児理解というのは そういうことです (接して理解するということ) 肩肘張った先生は 子どもにとって近寄りがたい存在です いつも笑顔で 子どもを受け入れてあげましょう 優しい先生とは 笑顔の絶えない先生のことです 子どもとの遊びを楽しんで下さい
- 2006/09/11(月) 23:36:15 |
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- 元園長 #-
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