幼児教育を語るひろば

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きまりを守る?

25日夜 福岡市の「海の中道大橋」で 飲酒運転とスピード違反の乗用車に 会社員のRV車が追突されて海に落ち 幼児3人が死亡するという痛ましい事件がありました 一瞬にして 最愛の我が子3人を失った両親の気持ちを思うと 胸が締め付けられます この両親は子どもたちを救うために 何度も海に潜ったと報じられています それにしても 飲酒運転・無謀運転による事故は後を絶ちません どうしてでしょうか?

運転免許を持たない子どもでも 酒を飲んで車を運転してはいけないことくらい 知っています 最近では この種の事故を予防するために 罰則も強化されたばかりです

それでも事故は続発しています どうしてこんな簡単な 交通のきまりが守れないのでしょう? 今日は 発達段階の視点から この問題を掘り下げてみます

本来 「きまりを守る」力は 本能的に身についていることです それは 動物が生きるための大切な能力だからです 生まれながらにして 危険を察知し避けるために どう行動したらよいかを判断する 知恵でもあるのです

ただ人間の場合 幼児期までは 親が 子どもにそれに気づかせるように 援助したり教えたりしなければなりません

子どもが3~4歳に成長すると きまりは約束という形で 子どもの行動に課せられます 約束はする者・受ける者 両者の合意が必要ですが この時期の子どもにとっては無理だと思います そこで 説明して納得させる必要があるのです 納得すれば 幼児でもきまりを守るのは容易です

小学校低学年期までは このようにして きまりを(多くの社会的規範も含めて)納得させて守らせることが出来ます でも 中学年期からは 子どもも因果関係など 客観的に説明してあげないと なかなか納得してくれなくなります 子どもの思考力が 論理的になってきているからです

大人になって きまりを守るようになるには 小学校中学年期から思春期までの育て方が とても関係し それが影響するのです この頃(8~9歳から12~13歳まで) 子どもの視野はどんどん広がって 現実の社会が見えるようになり 大人の言動にも注意するようになります 論理的思考が 出来るようになった証拠でもあるのです

こうして 現実的になった子どもたちに対し 積極的に 社会的規範の重要性を実感させる体験が必要です 例えば ・道路や公園に放棄されたゴミ拾いをする ・乗り物で老人や赤ちゃん連れの人に席を譲る ・遊園地で遊具の順番を待つ(買い物などでも) ・道路は左側を歩く 信号を守る ・自転車にルールを守って乗る ・商店で(本屋・文房具屋等)買い物をする 等々 色々ありますが 可能な限り外へ連れ出して 多くの人や事象と関わり 社会性を育てるように努めます きまりを守るということは 社会性が育つことでもあるのです

この時期の子どもとの約束は 対等の関係で結ぶことが大切です 間違っても 子どもとの約束を 勝手に反古にしたりしないことです 子どもは 自分から結んだ約束は 決して破りません

思春期に入ってしまうと 理想と現実の狭間で苦しむようになります この時 安易に妥協するよう勧めたりすると 何でも楽に解決する方に向ってしまいます そうなると この世の中 うまく泳いで生きた方が得だ ということになって 要領のよい処世術が身につき兼ねません 要領のよい生き方は きまりを軽視する気持ちにつながります

要領だけの人間は 今回の事件についても (飲酒運転ぐらいで事故を起こす奴はバカだ 俺なら事故なんか起こさない)と あざ笑っているかも知れません きまりを守らない自分の弱さには 気づきません

現実社会では 要領よく立ち回る方が 得をする場合が多々あります ですから 私たちには 要領よく振る舞って楽をしたい きまりに縛られたくない という気持ちが 心の奥に潜んでいます そういう自分の気持ちに気づかない限り きまりを守らない危険は 常に付きまとっています

社会の矛盾を追及し 論理性を持ってものごとを判断した あの少年・少女期にもう一度立ち戻って 私たちは きまりの大切さを あらためてかみ締めて欲しいと思います 本当に 2度と今回のような事件を起こさないためにも!  



   

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  • 2006/09/05(火) 07:17:48 |
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