無個性がこわい
太平洋戦争中は 忠君愛国・滅私奉公のかけ声の下 私を捨てて国のために尽くすのが 当たり前のことでした 全てが統制され 画一化された時代です
テレビで 時々 某国の整然と行進する兵士や 一糸乱れぬマスゲームと独裁者の万歳を叫ぶ 民衆の姿を見ることがあります 60余年前の 日本人の姿と重なり
やりきれない気持ちになります
でも どんなに権力で個性を押しつぶしても いつかは抑えきれなくなるのは 歴史が証明しています 某国の人々も やがて目を覚ます時が来ることでしょう
今から20年ほど前に 宮城まり子さんが創設した「ねむの木学園(現ねむの木村・静岡県掛川市)」を 訊ねたことがあります 学園は 初め同県浜岡町の砂丘に建設されました 身体障害者の個性を尊重し 伸ばすことを目的に掲げました その後発展して「ねむの木村」となり 健康な人も 障害を持った人も 共に助け合って生活する学園になりました
最近は 「ねむの木のこどもたちとまり子の美術展」 「同コンサート」や 「ねむの木カレンダー」などで 全国的に知られています 「ねむの木村」を訪ねてみると 作家の
吉行淳之助氏の影響を 強く受けていることが分かります
「ねむの木学園」の詳しい紹介は 別の機会に譲るとして 宮城まり子さんの著書
「まり子の校長日記(小学館刊)」から 次の一節を紹介します
「先生とは 黒板という大きな舞台装置の前に立って 教科書という台本を持った俳優であるというのが 私のとても強く感じること
人の求めていることを からだで感じとれること素敵 それも 言葉に出していわれない前に 毎日 毎日のロングランの舞台 だから教師は 自分の心の中にある教育という情熱の炎を 自分でかきたてなければならないと 私は思うんだけど
いい人しか教師にならないものだと 私は信じる ・・・・・
画一化された教育はいやだから 制服は無個性でいや 私がいうのは洋服の制服ではなく 無個性の集団の足音がこわいのだ」
いま国会では 教育基本法の改正案が審議されようとしています 「愛国心」という言葉を 入れるか入れないかが争点です
間違っても 無個性化へ走らないように 注視して行きたいと思います
思いつくままに (3)
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