幼児教育を語るひろば

幼児教育を語るひろば

孟母三遷 ?

小林麻央さん亡くなる
歌舞伎俳優の市川海老蔵さんの夫人 小林麻央さんが、癌のため一昨日34歳の若さで他界されました。昨日公演中の海老蔵さんが、緊急会見でマスコミ陣に報告していました。親族の不幸があっても公演を続ける歌舞伎界のしきたりもさることながら、最愛の妻を失った海老蔵さんが記者たちの質問に静かに答える姿にも感心しました。 私も18年前に妻を癌で亡くしました。60歳でしたから麻央さんと比べることは出来ませんが、思いが重なる部分はあります。
小林麻央さんのご冥福をお祈りします。
  KOKORO の 1ファンより


孟母三遷
孟子が幼い頃、家は墓地の近くにありました。すると彼は、葬式ごっこばかりして遊びました。そこで心肺した母親は、市場の近くに引っ越しました。すると今度は、商人の真似をしてお金の遊びをするようになりました。より心配した母親は、今度は学校の近くに引っ越しました。孟子は本を読んだり文字を書いたり、勉強するようになりました。

これが有名な「孟母三遷」の教えの粗筋です。子供は環境によって変わるということで、幼児教育の基本となる教えです。


教え子の S が、娘と孫を連れて訪ねてきました。娘一家は、近く中央区明石町のマンションに引っ越しすることになり、来年小学校に入学する孫の学校のことで相談に来たというのです。

現在孫は、居住する 西東京市 から豊島区 にある幼稚園に通っています。通園は、毎日母親が車で送り迎えしているとのことでした。

話をよく聞くと、この幼稚園がただの幼稚園ではありません。幼稚園というより、将来一流大学合格までを見据えた幼児のための英才教育塾です。

この幼稚園の月謝は、教材費を含め何と20万円以上もかかります。だから希望者が少ないかというと大違いで、多くて入園テストがあると言います。私はそんな幼児教育施設があることを初めて知って、ビックリしました。


娘一家が中央区へ転居するには、訳があります。幼稚園のママ友だちに、「西東京市は教育環境が整っていない。都心の学校へ通わせた方が将来受験に有利である。」と言われたことが引き金になったのです。

実は娘の夫は東大卒で、一流商社に勤めるエリート社員です。夫は自身の経験からも、幼児期からの英才教育の必要性を口にしていました。ですから、孫の教育について娘夫婦の思いが一致した結果でもあるのです。


そこで相談に戻りますが、引っ越し先の中央区立明石小学校の評判はどうか?  ということです。彼女が気にする評判とは、中学校受験に備えた指導をしてくれるか?  という心配です。

私は娘に対して、「公立学校の教育目的は、豊かな人間性と創造性を育むことだ。」と説いたのですが、彼女は上の空で聞いている様子でした。

彼女が知りたいのは、 区立の明石小学校に入学させても、受験のための教育をしっかりしてくれるかどうかということなのです。

少子化と言われる今日、子供たちの可能性を伸ばす機会や場は十分保証されている時代です。それなのに幼児期から子供を受験競争に巻き込む親やそのための施設の存在に、私は違和感を感じながら S の娘と応対しました。


現代版「孟母三遷」の落とし穴に、 S 親子は気づいたでしょうか?



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://freesia7.blog10.fc2.com/tb.php/1767-1a54adbf