幼児教育を語るひろば

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お母さん

子供が育つ条件の中で一番大切なのは、「安心してくつろげる場」 即ち「安らぎの場」があることです。子供はそこで、安定と落ち着きを得ることができます。

安らぎの場を提供することができるのは、他ならぬお母さんです。お母さんの笑顔、と言った方がよいかも知れません。

お母さんの笑顔は、母と子の人間関係から生まれます。二人の間にかもしだされるぬくもり、愛情が笑顔を招きます。

笑顔の母は、声も優しいし態度も穏やかです。母親の笑顔を生み出す元は、円満な家族関係にあります。何よりも夫婦仲が良いことです。



    おかあさん
 ろうせきで
 おかあさん
 おかあさん
 おかあさんとかいた。
 かぜがさらりとおかあさんにふいた
 おはなしをしているおともだちが、
 ふみそうにした。
「ふんだらあかん」と、ぎゅっとにらんだ。
 みんなは、じをみて
 足をひっこめた。
         (小3 斉藤清江作  東井義雄著作集から)


ゴーリキー (1868〜1963年 ソ連の作家)の長編小説「母」は、貧しい工場労働者一家の母と息子の生活を描いています。

息子はやがてプロレタリア階級解放のための地下運動を始めるようになります。息子の活動に関心を持たなかった母も、次第に息子の行動を正しいと思うようになります。

ついには自分も息子の地下運動に参加するようになり、その同志たちもわが子のような愛情で包んで援助します。

息子が投獄されてからは、息子の代わりになって運動の先頭に立つよになりました。母子の深い絆を題材にしたプロレタリア文学の先駆けです。


   貧しき母
 人はなべてかなし
 さ夜ふけし夜のみち
 米何升を買ひてかへるもの
 あにわが母のみならんや

 われはけふ
 しほ鮭のひときれを
 買ひてかへるまづしき人を見たり
 顔あをざめて
 この世にいまは為すことなきが如けれど
 背には子を負へり
 何も知らざるをさな児よ
 汝が母の背はあたたかくして
 汝が母がくるるものはうまきかな

 ねむれ、いとし児
 みちたりて
 ねむれいとし児
 なが幼児なる日
 母は世にも貧しきくらしをなしつつ
 なをそだてあぐるなり

 すべて人は労苦す
 すべてのものはみなかなし
 されど子をまもる母はありて
 おのれひときれの塩鮭を
 紙につつみて買へども
 なほ世のどん底に
 死なせずしてとらふる力あり
 なほ世のためになさしむるなり
 いとほしめ汝が児を
 おのがじし
 わが児を負へる
 ちまたの母は涙ぐましきかな。
   (中川一政作 1893〜1991年 画家でもある)


    母の瞳
 ゆふぐれ
 瞳をひらけば
 ふるさとの母うへもまた
 とほくみひとみをひらきたまひて
 かあゆきものよといひたまふここちするなり


   母をおもふ
 けしきが
 あかるくなってきた
 母をつれて
 てくてくあるきたくなった
 母はきっと
 重吉よ重吉よといくどでもはなしかけるだらう
    (いずれも八木重吉作 1898〜1927年)



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