幼児教育を語るひろば

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学習指導要領改訂に思う (3)

カリキュラム・マネジメント
「質も量も充実」・「教育水準を全国的に確保する」との意気込みで、改訂案は提示されました。小学校の英語教科では、3〜6年生の授業時間数が年35コマ増となります。週5日制を否定するような提案です。

それでなくても現場では、すでに授業時間確保のために次のような試みを実践しています。

⚪︎ 午前の授業時間を5時間にする。   ⚪︎ 午後の授業時間を増やす。 
⚪︎ 休み時間・清掃時間・給食時間などを短縮する。
⚪︎ 長期休暇(夏休み・冬休みなど)を短縮する。
⚪︎ 内容が似ている教科を融合して指導する。

文科省も増えた授業時間をどう確保するか例示してはいますが、それも各学校の「カリキュラム・マネジメント」の腕の見せどころだと言います。

英語教科だけが、授業時数を増やす原因ではありません。「主体的・対話的で深い学び」が要求されているわけですから、授業のあり方も見直しが必要です。

加えてグローバル化や人工知能(AI)の発達などへ対応するため、時間割の編成や指導計画の作成など、カリキュラム・マネジメントの出番が多くなります。

教師の働き方も大きく変わります。ただ指導案に沿って授業を進めるだけでは済まなくなります。次のような準備が必要です。

⚪︎ カリキュラム・マネジメントを教師間で共通理解。   ⚪︎ 指導時間の確保。 
⚪︎ プログラミングなど、新しい学習指導のためのスキルアップ。 
⚪︎ 主体的・対話的で深い学びを進めるために、討論やグループ学習の方法を身に
  つける。 
⚪︎ 地域社会などとの連携。(「社会に開かれた教育課程」は、改訂案の基本となる
  考え方。)

教師が多忙になるのは明らかです。従来のように職員会議・学年会議・教材研究・学校事務・部活動・児童(生徒)指導・保護者対応・・・   などに関われる時間は、
大幅に制限されるようになります。

改訂案の完全実施に当たっては、教師自身の学ぶ時間と場が欠かせませんが、
容易ではありません。教師の長時間労働は、益々深刻にならざるを得ません。

最近も長時間労働で自殺者が出たことから、国会でも時間外労働を減らす策が講じられています。ゆとりが無くなれば、改訂案がいくら立派でも、絵に描かれた餅になりかねません。

そのためにも、教師の増員や待遇改善が期待されます。かって大量に採用されたベテラン教師が、どんどん退職している時代です。教職を希望する若者が減っていると聞きます。教育界に優秀な人材が集まらなければ、教育水準を全国的に
確保することも難しくなってしまいます。


ところで、小学校で英語教育は必要なのでしょうか?  子どもたちは、世界三大難語の一つと言われる日本語を、やっと覚えたばかりです。

日本語をあやつる日本人は、英語の習得が不得手と言われます。子どもたちに
とっても、苦手な教科になる心配があります。これから日本語を実用化しようとする矢先の英語学習ですから、日本語を忘れたり英語が嫌いになったりしたら逆効果です。
                                     ー終ー



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