幼児教育を語るひろば

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ことば選び

先日会ったばかりの友人に、別の用件を思い出したのでハガキを書きました。「この間は失礼しました。・・・ 」と書き出して、ふと気付きました。「 このあいだ」を「 この間 」と漢字で書くと、「 このかん 」と読まれて、 意味が違って
きます。これは、ひらがなで書かないとまずいようです。

そもそも「 このあいだ 」とは、何時のことでしょうか?
[ 日本語・語感の辞典 (中村 明著・岩波書店) ] によると、「 数日から数ヶ月前を指す 」 とあります。

「 ついこのあいだ 」と言えば、数日前でしょう。「 ずいぶん日が経ったけど、このあいだの話はどうなった? 」となると、数ヶ月前でしょうか。

余談ですが、以前に若い人たちの会話を耳にしたことがありました。彼らは、
こないだ と言っていました。


「このあいだ」を別のことばで表現すると、どうなるでしょう?  [ 日本語・語感の辞典 ] で調べてみました。

このあいだの類義語  (下段の3語は「 読み比べるように 」という註がある)

いちじ ・ 過日 ・ 先頃 ・ 先日
せんだって ・ 先般 ・ 一頃(ひところ)


中村 明 氏は、「 語感辞典 」の序文に、こんなことを書かれています。

 表現したい何かがはじめから明確なことばの形で存在することはめったにない。ほのぼのとした感情が胸に広がるとしよう。「うれしい」ということばしか頭に浮かばない人は、ためらわずにそう書く。「楽しい」ということばも頭に浮かぶ人は、どちらが適切かを考え、好ましいことが起こったのを知った瞬間に始まる喜びであれば「うれしい」を選び、実際の行動をとおして継続的に感じる満ち足りた快さであれば「楽しい」を選ぶはずだ。ある人はさらに「喜ばしい」「愉快だ」「痛快だ」といったことばを含めた中から最適の一語を探すだろう。同じ「喜び」であっても、その多様なあり方を「わく」「みなぎる」「こみあげる」「ほとばしる」と描き
分ける。
 ことばを選び、表現を練るのは、ことばをいじりまわすことではない。文章を飾って知識をひけらかすためでもない。表現しようとする対象のひだに分け
入り、実際のイメージに接近しようとする努力なのだ。



ことばを一つ選ぶだけでも、日本語には奥深い意義があります。



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