幼児教育を語るひろば

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子どもにおける法則の観念の発達過程 (1)

きょうは少し理屈っぽい話です。(認知症の予防になるのでは・・・)

はじめに、子どもの発達について触れておきます。

幼児期(5歳頃まで)の思考の特徴は、何と言っても自己中心的であることです。何事も自分中心に、また自分の経験をもとにして考えます。自分と他人、主観と客観の区別がまだはっきりしません。

つまり自分以外の立場から自分を考察することや、物事の相対関係を理解することが困難です。だから決まり(法則)の観念も未発達な段階です。

しつけは幼児期から始まりますが、大人が認めることが善で禁止することが悪と、他律的な理解に留まります。

児童期(6〜12歳頃)になると、記憶能力も発達します。でもこの頃は、与えられたものをそのまま機械的に記憶しています。小学校高学年になると言語や思考の発達に伴って、論理的な記憶が出来るようになります。

小学校低学年の頃は、まだ自己中心的な考え方が残っています。然し中学年に
なると、次第に自分の立場を離れて、物事を普遍的な立場から見るようになります。そして抽象的・論理的な思考力が芽生えてきます。

このような子どもの発達のアウトラインを抑えて、本題に入ることにします。


「子どもにおける法則の観念の発達は、3つの時期に区別することが出来る。」 と、ピアジェ ( Jean Piaget ・ 1896 〜 1980 年・スイスの心理学者・実験的
臨床法により、子どもの知能や思考の発達過程を明らかにした。) は言います。

これらの時期は、それぞれ 必然性および普遍性との特定の関係を 特徴として
持っています。

( 以下「ピアジェ・子どもの因果関係の認識・岸田 秀訳・明治図書刊 」を参照 )

第1期(7〜8歳頃まで)では、普遍性は存在しません。必然性の方は、精神的です。物理的決定論(物理的環境の影響に起因する考え方)と、社会的義務の観念とが切り離されていないからです。

第2期(7〜8歳から11〜12歳頃)では、この2つの型の必然性が分化し、一方では普遍性が構成されます。

第3期(10〜11歳以降)では、普遍性が達成され、物理的決定論が論理的必然性と重ね合わされます。精神的必然性の発達の終着点です。 (つづく)


 

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