幼児教育を語るひろば

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再び いじめ対策について

福島第1原発の事故で横浜市に避難した中1男子生徒が、いじめに遭って不登校になり、その事情を訴えた文書が話題になりました。メディアでも取り上げられたので、いじめ対策問題が再燃しています。

朝日新聞では、10月30日付の声欄に投稿された一文の是非が論議されています。

10月30日付投稿(部分)
*無職 神山亮氏(65歳)  [いじめ加害者の親にも刑事罰を]
 いじめ根絶には、加害者側に厳しく対処すべきだ。過激な提案のようだが、加害者本人だけでなく親権者の責任も問う「連座制」を設けてはどうか。18歳未満の子どもの行動には、親権者が責任を持つべきだ。
(中略)加害者が痛みを感じる社会でないと、いじめがなくなることなどない。

きょう23日付の声欄には、それに対する賛否両論が載っていました。(部分)
*団体職員 小野修司氏(53歳)    [親にも責任 見抜けぬのは怠慢]
 いじめという重大事を軽視する親の姿勢は人権軽視にほかならず、それがしばしば子に反映されるのが「いじめの本質」だ。人権軽視が高じて人命軽視になり、ひどいときは命が失われる。
 加害者が罪を償うのは当然だ。また、親もそれに準じて扱われるべきだ。

*NPO法人理事 中川登志男氏(41歳)    [親子は別 厳罰化にも疑問] 
 親子といえども行動は一体ではなく、子どもは親の付属物ではない。連座制はおかしい。処罰できるのは法に触れる行為で、加害者を特定できる場合に限られる。ネットいじめの場合は加害者の特定が難しいし、被害と加害の関係が流動的ないじめもあり、現実的ではない。

*作業療法士 立石駒子氏(41歳)    [どの命も重いと理解させよう]
 世の中には様々な人がいて、どの命も重いと子どもたちが理解できれば、いじめないでしょう。それを理解しない子がいるなら、環境に原因があります。幼児期から教育し、いじめを早期発見し、問題を見つけたらその都度、解決を図る。遠回りでも、それしかないと思います。

*無職 古川繁美氏(68歳)    [子供たちの感性磨くことが大切]
 まずは「いじめ、暴力は絶対に許さない」との断固とした気風を醸成することだ。他者の痛みや苦しみを共有できるか、善悪の判断基準を持てるか、そして無関心を装うことの功罪など様々な視点から、学校も家庭も社会全体も考えていくべきではないだろうか。

そして、非行に詳しい 須永和宏・前東京家政学院大教授 は、 事例を挙げて次のようにまとめられています。(部分)

 厳罰で対処すれば子ときちんと向き合うようになり、いじめが防げるといった問題ではない。
 問題を抱えた子を持つ親向けに関係機関が相談や指導に当たり、親子関係立て直しを促すことが求められます。


いずれも、いじめ対策として正論だと思います。でも、いじめは無くならないでしょう。何故なら、いじめは闘争本能の表れだと言われるからです。

先人たちは、昔から闘争本能のスポーツなどへの儀式化や、人の行動や活動への転化を図るなどして、争いが無くなる努力を重ねてきました。でも未だに完全な対策は見つかっていません。もうしばらくは、時間がかかるようです。

それまでは、家庭・学校・地域社会で、私たち大人が身を張って、いじめが発生しないような環境造りに努めましょう。



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