幼児教育を語るひろば

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言葉は心の使い (1)

文化庁は、2015年度の「国語に関する世論調査」の結果を公表しました。

「ら抜き」言葉が話題になって久しくなります。今回の調査で「見られた」・「出られる?」を使う人を、「見れた」・「出れる?」を使う人が、初めて上回ったと言います。

見られた → 44.6%     見れた → 48.4%
 出られる? → 44.3%     出れる? → 45.1%


若い人ほど「ら抜き」が多いそうです。「ら」を抜いた方が分かり易いのでしょう。

「日本語を大切にしている」と答えた人は、8割弱もいるそうです。喜ばしいことです。敬語についても「大切にされるべきだ」と答えた人が、64.1%いました。
これも嬉しいことです。

慣用句の調査では、「確信犯」・「琴線に触れる」・「奇特」などは、本来の意味と異なる答えをした人が多いようです。

そもそも日本語は、難しい慣用句が多すぎます。慣用句の意味が分からないのも、無理ありません。

さらに言葉や言葉の使い方に、情報機器(携帯電話・スマートフォン・パソコンなど)が影響していると、85.3%の人が答えていました。

確かに私も、慣用句の意味や使い方をパソコンで調べています。私たちは日本語は美しいと自賛していますが、世界の人々からみれば実に難解で複雑な言葉です。文字だけでも、漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字と使い分けなければなりません。読みにも、同音異義語や類音語があります。

日本語を難しくしたのは、奈良・平安時代の歌詠みやその編者たちだと言う人がいます。万葉集の題詞(作られた事情などを記したもの)や左注(後書き)は、読むとかえって分からなくなります。

平安時代の歌詠み人たちは、より凝った言い回しや言葉遣いで和歌を作りました。また和歌を中心にした短編物語の「歌物語」も、なかなか難解な文です。その一つ一つの話は、和歌の詞書(作歌の時・所・事情を説明する)が詳しくなり、非常に長文になりました。(伊勢物語・大和物語など)

難解な言葉は、奈良・平安人の責任とばかり責めるわけには参りません。今時の若者言葉は、もっと難解です。

昨日の「天声人語(朝日)」でも、伊藤多佳子さんの新刊「明るい夜に出かけて」を例に、このことについて触れています。

「ペラい(薄っぺらい)」・「フラグが立つ(予感がする)」•「ディスる(けなす)」・「りょ(了解)」・・・  確かに難解です。

言葉は、進化すると言われます。若者言葉を受け入れる余裕が必要です。



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