幼児教育を語るひろば

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風に一声の秋あり

   池冷やかにして
  水に三伏の夏なく
  松高うして
  風に一声の秋あり

                                  源英明

お天気博士の倉嶋厚さんは、8月には秋風が立ち始めると言います。
著書の「四季暦」には、こんな記述がありました。

昔の言葉に酷暑の期間を表す三伏がある。これは夏至から数えて三番目の庚の日(十干の七番目・今年は7月17日)を初伏、四番目を中伏(7月27日)、立秋以降の一番目を末伏(8月16日)と呼び、このころは「金(五行→万物を組成する元になる気の4番目)の兄」である「庚」は、火気を恐れて伏してかくれるという意味である。(五行の各々を、兄・弟の二つずつに配して出来たのが十干。)

それにしても、今年の夏は残暑が厳しいです。


  秋が  くると  いふのか
   なにものとも  しれぬけれど
   すこしづつ  そして  わづかにいろづいてゆく、
   わたしのこころが
   それよりも  もっとひろいもののなかへ
                              くづれて  ゆくのか
    
                     八木 重吉 (1898~1927年 )

もの思う秋が、近くなりました。


寺山修司の作品を読んでいたら、彼の詠んだ短歌が載っていました。
(ちくま日本文学全集から)

夏帽子  へこみやすきを  膝にのせて
      わが放浪の  バスになじみき

 列車にて  遠く見ている  向日葵は
      少年のふる  帽子のごとし

 わが夏を  あこがれのみが駈け去れり
        麦藁帽子  被りて眠る

 わが胸を  夏蝶ひとつ  抜けゆくは
      言葉のごとし  失いし日の

 駆けてきて  ふいにとまれば  われをこえてゆく
             風たちの  時を呼ぶ声


短歌など無縁の人と思っていましたが、なかなかの歌人です。



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