幼児教育を語るひろば

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幼年期 (1)

フレーベル(1782〜1852年・幼児教育の父と言われる)は、「学童からニュートンのような人になるまでの進歩より、乳児から話のできるようになるまでの進歩の方が大きい。」と言いました。

幼年期に関するフレーベルの考えを、いくつか紹介します。幼児は先ず聴覚が発達して、次に視覚が発達すると言います。この二つの器官の発達のお陰で、親は子供に自然界の事象を観察させて、直感を養い知識を獲得させることができます。つまり、子供は学習する力を備えることになるのです。

「子供の発達のためには、羽毛布団のような柔らかな寝床は必要無い。」と、彼は言います。寝具は、もみ殻やわらが入っている物で十分だそうです。

遊びとおしゃべりは、幼児の生活の要素です。
遊びは、幼児が自己の内面を自ら自由に表現しています。つまり自分の本質の必要と要求に応じて、内面を外に現したものです。

遊びは喜びであり・自由であり・満足であり・平等であり・平和であり、人にもそれらを伝えます。遊びは、すべての善なるものの根源です。

身体の疲れるまで飽きずによく遊んだ子は、他の人とも仲良くできます。そして自他の幸福を願いながら、落ち着いた根気の良い有意な人に成長して行きます。十分に遊んで疲れて良く眠る子の姿ほど、美しいものはありません。
 
フレーベルは、両親の遊びへの関わり方についてこう述べています。

遊びは、いたずらではありません。母親は遊びを奨励し、指導します。父親は遊びの安全を確保し、遊びを妨げ無いようにします。遊びは、人生の子葉です。成長のための養分です。人の生涯は、遊びに源があるのです。


ルソー(1712〜1778年  思想家・哲学者  「エミール」を著す)は、こんな教育論を展開しています。

ルソーは [エミール] の中で「従来の教育は子供の内に大人を求めていて、大人になる前に子供がどんなものであったかを考え無い教育であった。」と、批判しています。

彼はエミールの成長を、 ① 0〜5歳まで  ② 5〜12歳まで  ③ 12〜15歳まで  ④ 15〜20歳まで の4期に分けて、それぞれの時期にふさわしい教育を説いています。

① 0〜5歳 時代
 家庭中心の保育です。もっぱら子供の健康管理に留意します。できるだけ束縛を避け、自然のままの生活を心がけます。

② 5〜12歳 時代
 感覚の訓練の時期です。自然に近い生活をさせながら身体を訓練します。日の出と共に起き、日の入りと共に寝る習慣をつけます。感覚の訓練では、単に感覚器官を用いるだけで無く、感覚によって正しく判断すること、感じることを学びます。これによって、知識の基礎が学べます。

子供には子供固有の世界があると、ルソーは言います。彼の真の狙いは、人間性の豊かな、自己のために役立つ主体的人間の形成です。



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