幼児教育を語るひろば

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ほたる鑑賞会

私は武蔵野市の小学校・幼稚園に勤めた縁で、武蔵野ユネスコ協会の活動をお手伝いしています。同協会は、いつもこの季節になると「ほたる鑑賞会」を開いています。

ほたる鑑賞会は、集まる人々の協力を得て、地震災害や途上国の学校建設を支援するための募金活動を行うのが目的です。

鑑賞会は、東久留米市でほたる飼育をされている大山氏の厚意で実施しています。今年も1500匹以上のゲンジボタルとヘイケボタルをお借りすることが出来ました。

今年は暖冬のため羽化が例年より1週間も早かったので、鑑賞会の日取りも早くなり、10日と15日に実施されました。都会でほたるを見る機会は殆ど無いためか、大変な人気で両日で3000人以上の見物客が押し寄せました。

大きなテントの中に大きなほたる籠を3つ設置しましたが、中は見物に来た人々の人いきれで蒸すような暑さになります。ほたるは25℃以上になると死んでしまうので、大山氏が付き添ってテント内の温度管理に当たってくれました。

ほたるの語源は、「火垂る」説と「星垂る」説があります。英語では「 firefly 」ですから、「火垂る」説の方が有利でしょうか?  
でも「星垂る」説の方が、ロマンチックな気がします。

雌雄どちらも光りますが、オスは飛び回りながら光ります。メスはあまり動き回らないで、草むらの中でじっとしています。

昔から「ホタル20日にセミ3日」と言って、盛りが短い例えに使われます。自然界では、はたるのオスは5日・メスは7日くらいの寿命です。

ゲンジボタルの成虫は餌を取らず、露だけで幼虫時代に蓄えたエネルギーで生き抜きます。


ほたるは、古くから詩歌や物語に登場しています。

音もせで  思ひに燃ゆる蛍こそ
    鳴く虫よりも  あはれなりけり

                         源 重之 (後拾遺集216)

源氏物語25帖は「蛍」の巻です。源氏が、異母弟の兵部卿の宮に悪さをする話が載っています。(蛍兵部卿の宮と言われる)

夕顔の娘玉鬘を娘として引き取った源氏は、彼女の美しさに惹かれて行きます。異母弟の兵部卿の宮も、玉鬘に恋心を抱いています。

源氏は偽りの手紙で、玉鬘と兵部卿の宮を引き合わせます。隠れて様子を見ていた源氏は、紙袋に包んだほたるを暗闇の中へ放ちます。玉鬘の美しい姿が、蛍の淡い光の中に浮かび上がります。それを見た兵部卿の宮は、より玉鬘を恋するようになりました。

兵部卿の宮は、玉鬘に恋歌を贈ります。

鳴く声も  聞こえぬ虫の思ひだに 
    人の消つには  消ゆるものかは


玉鬘からはつれない返歌です。

声はせで  身をのみこがす蛍こそ
     言ふよりまさる  思ひなるらめ


こんなことを考えながら、ほたる鑑賞会を務めました。



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