幼児教育を語るひろば

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いじめは必要悪?

沖縄で小学生が暴行されている動画が、インターネット上に流され拡散しました。動画を見ると被害者は中学年生、加害者は高学年生か中学生のようです。

動画は、加害者が一方的に殴る蹴るの暴力を振るっています。暴行を楽しんでいるようにも見えます。 弱い者いじめの典型です。 暴力が許される環境の中で、子供たちは生活しています。

ところで 大人の世界に目をやると、 あちこちでテロや紛争が発生しています。暴力が、日常的に私たちの生活や文化を脅かしています。このまま放置すると、今世紀末までに人類は滅亡してしまうのではないでしょうか?

きょうは 「いじめ」 を動物学的に考察してみます。

動物は(人間も)、二つの理由のために闘うと言われます。
一つは順位制の下で、自分の優位を確立するためです。もう一つは、自分の縄張りを確立するためです。

順位制では、劣位な立場にある者が優位者に自分の身を預け、安全を保障してもらって平穏な生活を営みます。
一方で縄張りは、集団的防衛組織(社会組織)と言えます。

今や世の中の仕組みは、大変複雑多様になってきました。でも基本的には、順位制と縄張りの確立のために闘っています。
実はいじめの本質も、辿るとこの二つの理由に帰着します。

いじめの加害者が行動を起こす時は、その体内で次のような生理的変化が起きています。それは自律神経を介して行われます。

自律神経は、相対立する平衡の取れた二つのサブシステム(交感神経と副交感神経)から成り立ちます。

加害者に攻撃性が生じると、交感神経が活性化してアドレナリンが血液中に注がれます。闘う準備が出来た証です。そして「いじめにかかれ!」と、彼に(彼女に)指示します。

いじめは、「攻撃するぞ!」という脅しから始まります。脅しが効果的なら、加害者はそれで満足する場合もあります。でも被害者が従わなければ、暴力化して行きます。

加害者は被害者の反撃を予想して、一瞬ためらい恐怖感を抱くこともあります。それは副交感神経が、攻撃を抑えるように働くからです。

この交感神経と副交感神経の(攻撃衝動と逃避衝動の)バランス感覚が、いじめを無くす大事な手立てになると考えられます。つまり、副交感神経の働きを強くするのです。

いじめも順位制や縄張りのためと考えると、攻撃衝動の多いコミュニケーションシステムが形成されるのです。ですからそのコミニュケーションシステムを、穏やかなものに(逃避衝動型に)変えることが出来れば、いじめを無くすことも可能になるはずです。

そこで考えられるのは、 攻撃性(闘争心)を儀式化する工夫です。 具体的には、先ず加害者の攻撃的な言動を変えるために、豊かな生活環境(特に言語環境)を構成するように努めます。

次に彼の攻撃的(暴力的)な行動を、スポーツ化する工夫です。スポーツを手軽に日常的に楽しめるような、雰囲気・環境造りが求められます。それには、スポーツを一緒に楽しむ協力者が必要になります。

とは言っても、儀式化は一朝一夕で出来るような簡単なものではありません。
人類は、儀式化社会を何世紀もかけて実現してきたのです。 だから生活の中で儀式化を根付かせるには、数年単位の長い時間が必要となります。

取りあえずは加害者の気持ちを落ち着かせて、彼の気分転換を図るように努めます。そして被害者は、出来るだけ加害者から離れる(逃げる)ことが必要です。

でも同じ縄張り内だと無理なことです。そこで被害を避けるために、相手をなだめる行動が求められます。(話を聞く・相手に従うなど)

いじめは地球上に人間が誕生してから、ずうっと続いている本能的な行為なのです。本能をコントロールするのは、力では無く知恵です。



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