幼児教育を語るひろば

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後ろ姿から学ぶ (つづき)


わが家のつるバラ ( 2016, 5. 18 写す )


後ろ姿から学ぶ (つづき)
猿まね・猿芝居という言葉があります。猿は深く考えないで、ただ人のうわべだけを真似します。だから浅はかな考えや、下手な芝居をあざけって言う時に使われる言葉です。

だからせっかく後ろ姿から学ぼうとしても、猿まね・猿芝居では困ります。
世阿弥(1363〜1443年)が書いた「風姿花伝」に、老いを如何に演ずるかを記述したものがあります。

物まねに、似せぬ位あるべし、物まねを極めて、その物にまことに成り入りぬれば、似せんと思ふ心なし。さるほどに、面白き所ばかりを嗜めば、などか花なかるべき。

老人の容姿や行動をそのまま真似しても、老醜をさらけ出すだけで意味も無いし面白くもありません。それより老人の内にある完成された人間性を探り出して、抽象化して芸術的に表現することが大事です。

能の課題に、「老木に花の咲かんが如し」と言うのがあります。 歳を取るということは、それだけ人生経験が豊かになって人間的な魅力も備わってくるということです。 要はただ真似するだけで無く、後ろ姿を支えているその人の本質を見抜く力が求められているのです。

昔から、「人の振り見てわが振り直せ」です。相手の起居動作がいくら立派に見えても、すぐに真似しないことです。わが身の過不足を省みてから、役立つものを取捨選択する能力と余裕が必要です。

「人は見かけによらない」と、言われます。外見だけでは、中身までは分かりません。だから安易に真似をしても無駄です。人の心まで獲得するのは、大変難しいことなのです。



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