幼児教育を語るひろば

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人間形成(3)

人間形成と教育は、切り離して考えられません。中でも教師は、大きな関わりを担っています。

と言っても、人間の素質は極めて個別性が強く複雑です。教師の力も、それぞれの人間の遺伝的な素質に依存することは否定出来ません。

でも教育は、人が人に対して意図や方法を持って働きかける行為です。教育力は、遺伝的素質にも影響を与えることが出来ます。

現代社会は、急速な科学技術の進歩によって一挙に機械化・組織化されました。お陰で人間疎外状態が、益々深刻化してきました。人はただ組織の中で、命令や指示によって動くだけです。「考えない人間」・「部分人間」が、増えてきました。

そんな中で完璧な人間形成を目指すのは、大変なことです。学校も従来の指導方法を、根本的に見直す必要があります。教師も経験と勘に頼っていた教育から、高度の科学性・技術性を備えた教育方法へと転換しなければなりません。

そのためにも専門的知識を背景に、児童生徒一人一人の人間性や成長発達に即応した指導技術の開発が必須となります。加えて子どもたちが、人間らしく意欲的に活躍するために、主体性の確立・創造性の育成に関心を払うことが求められます。

これからの教師は、深遠な知識・熟練した技術を持った専門職であることは勿論ですが、それだけでは子どもたちの人間形成の適格者とは言えません。何故なら、教育者として、さらに人間としての根本的な資質が要請されるからです。

それは教師自身が、人間形成に熱烈な意欲を持ち、常に自己反省を怠らない誠実な態度を有していることです。人間形成・真理の探求に対する意欲と先覚性こそ、現代教師に求められる大事な資質なのです。               ー終ー


     白菊の  目に立てて見る  塵もなし  (芭蕉)
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