秋分の日は太陽が秋分点に達する日で、昼と夜の長さが等しくなる日です。この日の前後3日間を秋の彼岸と言い、先祖の供養や墓参りをします。
秋分の日には太陽が阿弥陀様の浄土である真西に沈むため、極楽への 往生を叶えて頂くために法要が営まれます。彼岸にはそんな意味もあるようです。
幼いころ仏壇に供えたおはぎのお下がりを早くもらうために、仏壇の掃除など手伝ったのを思い出します。
秋の彼岸を報せる花が「彼岸花」です。我が家の近くにはまだ畑が点在するので、その境界に彼岸花が植えられています。彼岸花はその鱗茎に毒があるので、小動物が畑に侵入するのを防ぐのに役立つと聞きました。

畑の境界に植えられた彼岸花
彼岸花は、別名「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」とも言われます。仏教界で「天上の花」と言う意味のようです。でも有毒で墓地などにも植えられているので、「死人花(しびとばな)」とも言われます。
それでも秋の空に映える彼岸花を見ると、この季節に似合います。近くを流れる千川上水沿いに咲く彼岸花は、可憐で見る人の心を癒してくれます。

千川上水沿いの彼岸花