幼児教育を語るひろば

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幼稚園教育とは

明日から月遅れのお盆が始まります。お隣りの車庫から車の姿が消えて、家の雨戸も閉まっています。きっと故郷へ帰られたのでしょう。

幼稚園教育(幼児教育)
私の手元に、勤務した S幼稚園の研究発表会時の(平成18・19年度 S市教育研究園)資料があります。それには、S幼稚園の教育活動を通して得た幼児教育の
成果が紹介されています。きょうは、そこから改めて幼稚園教育について考えてみたいと思います。

幼稚園教育とは
幼稚園教育は学校教育の一環として、幼稚園教育要領に基づき幼児期にふさわしい教育を行っています。S幼稚園では、遊びを大切にした保育活動の中でそれを実施しています。4〜5歳の時期に、十分に遊ぶことで多くの能力が培われ、小学校以降の学びがより豊かになります。

資料では、「幼稚園教育」についてこう述べています。幼稚園教育=幼児教育で
あることが理想です。

教育目標
 ・豊かに表現するこども  ・思いやりのあるこども  ・遊びを楽しむこども

S幼稚園は、上記3目標を掲げています。同幼稚園は4・5歳児対象の2年制です。2年間を1〜10期に分けて、その時期のねらいや必要な環境構成について、綿密な指導計画を立てています。

指導計画のねらいや、前日の遊びの様子などから、遊具の置き場や材料・道具などの準備をします。また幼児の動きに応じて、遊びの最中でも環境を再構成するようにしています。

子どもは環境によって育つと言われます。広い園庭と大きな土山、それに広い
砂場は、子どもたちが伸び伸びと体を動かして活動 するのに最適な場です。

環境の良し悪しはもちろん大事ですが、園が醸し出す雰囲気も無視できません。園の雰囲気は、園を取り巻く自然環境が大きく影響します。

幸いにS幼稚園は玉川上水沿いの緑地にあり、自然環境に恵まれています。様々な動植物と触れ合うことが出来て、発見・驚き・探求の喜びがあります。豊かな心情や思考力の芽生えを助け、生き物の生態などへの関心も高まり、生命尊重の
心も自然と育ちます。

また園内外の人間関係も、大事な環境構成の要因です。言葉遣いや礼儀作法など、生活マナーは言うまでもありませんが、子どもの創造性や独創性を育てるのに役立ちます。このような雰囲気が、望ましい幼稚園教育の環境を作り上げています。

ですからS幼稚園は、地域とのつながりを大事にしています。地域の行事へ参加したり、地域の方を招いたりもします。近隣の小・中・高校との交流行事もあります。定期的に未就園児が活動する場も設けています。地域に開かれた幼稚園は、
開設時からの特色です。

S市の学校教育のキーワードが、[身体・言語・自然]ですから、S幼稚園も身体・
言語・自然を重視した保育を目指しています。「友達と十分に遊び込むことが
できる、豊かな幼稚園生活。」
を合言葉に、保育活動を展開しています。

遊びは、子どもたちの本能的な活動です。遊びを通して、子どもたちは運動し・探索し・社会性を身につけます。さらに子どもたちの可能性を無限に伸ばし、広げることが出来るのも遊びの賜物です。 そうして子どもたちの運動や知的能力は、発達して行くのです。

遊びを援助するために、教師は子どもたちの動きを引き出す遊具や道具を用意して、集団遊びのタイミング良い提示を心がけています。さらには、子どもたちがくり返し挑戦出来るように、時間的ゆとりも保証するようにしています。

幼稚園における集団生活は、子どもが基本的な習慣を身につける上でも大事な役割を果たしています。集団生活では、自立的な習慣や、その他の望ましい態度も育ちます。

S幼稚園では豊かな自然環境のもとで、子どもたちがゆったりと自分らしく生活出来るように工夫しています。それは、子どもたちも自然界の一員だからです。自然と調和した生活が、何よりも大切なのです。

小学校への接続
幼稚園教育は、小学校以降の生活や学習の基盤の育成につながっています。

そのため、子どもたちにこんな力をつける努力をしています。
 
*集団のルールや規律を守り、楽しく学ぶ態度。
 *意欲を持って取り組む力、自分なりに課題を見つけ解決する姿勢。
 *友達と協力したり助け合ったりして共に学ぼうとする意識。
 *小学校の教科につながる学びの基礎の獲得。


そしてS幼稚園が大事にする遊びと、小学校での学習との関係を具体的に追求しています。

例えば積み木やブロックで遊ぶことは、まとめたり並べたり数えたりする活動が多いので、数量や図形の関係を理解する生きた活動として、小学校算数の
基盤になります。

教師の役割
教師の役割についても、まとめてあります。

*家族との連携を図り、幼児の活動の理解者になる。
 *仲間として働く共同作業者になる。
 *あこがれを形成するモデルとなる。
 *課題や問題に対する援助者となる。
 *信頼関係を結び、幼児の心のよりどころになる。


大事なことは、教師は強制的に(意図的に)子どもたちへ働きかけてはいないということです。むしろ無意図的ないとなみを(人間関係の)心がけています。

S幼稚園の研究発表会資料をもとに、幼稚園教育を振り返ってみました。


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