幼児教育を語るひろば

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カタツムリ

 かたつむり  そろそろのぼれ  富士の山 (一茶)

富士山の頂上までは遠いのだから、一歩一歩しっかりと登って行きなさい。
と、人生の歩みをカタツムリに喩えて教えてくれているのです。
  
 でんでん虫々 カタツムリ           でんでん虫々 カタツムリ
 お前の頭は どこにある             お前の目玉は どこにある
 角だせ槍だせ 頭だせ              角だせ槍だせ 目玉だせ

                                                      (尋常小学唱歌)

この類の歌は、世界中にあるようです。殻を家と見立てて「出てこないと家を壊すぞ!」 とか、「家を燃やすぞ!」 というのが多いとのことです。

イギリスには「角を出さないと親を殺すぞ!」というような、恐ろしいものまであると聞きます。ヨーロッパの神話では、殻は「暗黒世界」を、角を出すのは「夜明けの陽光」を意味するようです。

日本でも江戸時代初期(1676年・延宝4年)に書かれた「日次記事(黒川道佑)」に、「ででむし(カタツムリ)」のことが載っています。

(柳田國男の解説書から)
この月より5月に至りて霖雨ある時は、蝸牛(カタツムリのこと)多く出づ。あるは床に登り、また壁にねばりぬ。高く登る時は、そのよだれ書に随いて、随いて落つ。その貝にあるや、即ちいしゅくす。児童相い集まりて、出々虫虫(ででむし)出でざる時は、即ち釜(カタツムリの殻のこと)を打ち破ると、それに言う。この虫の貝を、俗に釜と称す。

つまり、「角を出さなければ、カタツムリの殻を打ち破る。」 と言う子がいるというわけです。

今でも播州印南郡(兵庫県)では、 「でんでん虫虫出やれ 出な尻にやいとすよ
(灸を据えること)」と囃します。 紀州田辺市(和歌山県)では 「でんでん虫虫 
出にゃ尻つめろ」、備前(岡山県)邑久郡朝日村(現在は岡山市に編入されている)
では 「でんでんでんの虫 出んと尻うっ切るぞ」と、囃すそうです。

「でんでん虫」の語源は、頭を殻に引っ込めたカタツムリがなかなか出てこないので、子どもたちが「出ん出ん・・・」と囃したことからと言われます。

カタツムリは、何と言っても梅雨を代表する生き物です。カタツムリと言われる由縁は、潟(かた・元は海だった陸地)に住むツブリ(巻貝の意味)だからとか、
角を振り振り這って行くからとか、カタツムリの性質を表した言葉だそうです。

呼び名も地方ごとに色々あって、マイマイと呼ぶところが多いと言われます。
四国のアワマイマイは、殻の径が6cm近くにもなる大型種です。

クロイワマイマイは、近畿から東北地方に分布しますが、黒褐色の地に黄色の
美しい模様があるので珍しがられます。

オナジマイマイやウスカワマイマイは、大発生して農作物に被害を及ぼすので知られています。

カタツムリは、腹足類で雌雄同体、日本には100余種が生息しています。

カタツムリはどれも食べられるそうですが、寄生虫の宿主になっている場合が多いので注意が必要です。フランスのエスカルゴは珍味ですが、殆ど養殖して
います。寄生虫の宿主にならないように管理されています。

梅雨の季節になったので、カタツムリについて調べてみました。


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