幼児教育を語るひろば

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イノベーション

イノベーションは、最近政治家や実業家がよく使う言葉です。政治家は政治改革、実業家は経営革新・技術革新の意です。 三省堂の「新コンサイス英和辞典」によると、イノベーション(innovation)は工夫・新機軸・刷新・革新と和訳されています。

ユニセフの「世界子ども白書2015」のテーマは、「未来を再考する:一人ひとりの子どものためのイノベーション」です。

世界はいま気候変動・貧困・格差・・・など、多くの課題を抱えています。このような中でユニセフは、「イノベーション」が一つの解決策になるのではないかと言います。さらに「分野や世代、地域を超越し、相互に結びついたシステム、問題解決に取り組む人々の新たなネットワークを創造すること」だと、述べています。

つまり、いろいろな村や町、地域や場所で芽生えた「新しい発想やアイデア」が、問題解決の糸口になるのではないかと提案しています。
(ユニセフ・ニュース 245号から)

これだけでは具体性に欠けるので、早速「世界子ども白書2015」に目を通してみました。白書には次のようなことが書かれていました。(要約)

 これまでも様々な工夫・イノベーションに取り組んできたが、世界各地で武力衝突や災害が多発したために、思うような成果が上がらなかった。

白書の第2部「不公平に分配された未来」には、こんな記述が見られます。

 世界全体では、最も裕福な世帯の5歳未満の子どもの78%は出生登録されるが、最も貧しい世帯の5歳未満の子どものわずか49%しか正式に出生登録されることがない。そして都市部に住む子どもたちの79%は出生登録されるが、農村部に住む子どもたちの場合は、わずか50%である。

 最も貧しい20%の世帯の子どもは、最も裕福な20%の世帯の子どもに比べて、栄養不良のため発育阻害になり、5歳の誕生日を迎える前に、死に至る可能性が約2倍である。農村部に住む子どもたちも、都市部に住む子どもたちと比較すると、同様の不利益な立場に置かれる。


25年前に国連は、「子どもの権利条約」を採択しました。でも未だに数え切れないほど多くの子どもたちのニーズが放置されているのです。白書は、「子どもの権利は実現されておらず、可能性の芽が摘み取られたまま未来に直面している。」と訴えています。

そこで、「よりイノベーティブな物資や手法を用いて、あらゆる分野の人たちと協力連携を築くことが、最も辿り着くのが困難な子どもたちに、支援を届けることが出来る。それは全ての子どもたちの権利実現のために、必要不可欠なことである。」と言います。

いま世界各地では、イノベーションの波が起こっていると言われます。新しいアイデアが、インターネットなどのネットワークを通じて、問題に直面している国の人々・民間企業・国際機関・NGO・そしてこれからの世界をつくっていく若者たち・障害のある人たち・・・ と、みんなの参加が可能になれば素晴らしいことです。

「世界子ども白書2015」では、世界中の国々で繰り広げられている注目すべき活動から、ユニセフが後押しするイノベーションを次の6分野に分けて紹介していました。

 ①若者を巻き込む  ②創造力に火をつける  ③コミュニティーとの協働 
   ④解決策を適用  ⑤すべての子どもに  ⑥構造の再考


相互のやりとりが可能な、インターネット版のサイトも立ち上げています。イノベーションが、貧困や格差に虐げられる途上国の子どもたちを救う、良き手立てになるようにと願っています。


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