幼児教育を語るひろば

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親業(父親の力)

「地震・雷・火事・親父」と、昔から恐いものの横綱格です。地震・雷・火事は、未だにその権力を維持しています。でも親父の力は、だいぶ弱ってきました。

親父の権力が薄れてきたのは、世の中の変化とも関係があります。それは家庭と職場の環境に、大きなずれが生じたからです。

家庭は核家族化が進み、家族間での交流も会話も少なくなりました。それだけでは無く、ご近所付き合いも無くなって閉鎖的になりました。

一方で父親が勤務する職場環境も変わりました。IT化・機械化が進み、人間よりロボットが優先するようになりました。

家庭と職場は、全くの別世界となりました。父親は必死で職場にしがみついています。この環境変化が、家庭と職場の距離を急速に隔てました。子どもは、父親が家庭の中やその周辺で活動する姿を見ることが無くなりました。

私が子どもの頃は、父親から叱られたり教えられたりするのは当たり前のことでした。でも父親が、物理的にも心理的にも職場から離れられなくなると、子どもを叱ったり教えたりするのは母親の役目になりました。

父親との接触や教育を受ける機会が少ないことは、子どもの発達にとって好ましいことではありません。

だいぶ古い資料ですが、父親が子どもの相手を積極的にしているかどうかを調べたものがあります。それによると積極度は、日本の父親はアメリカの父親の半分程度でした。

アメリカの方が家庭と職場はより別世界なはずなのに、父親が子どもと関われるとなると・・・  前述の家庭と職場環境のずれが、日本の父親を家庭から引き離しているという説はあやしくなります。 

川崎市の中学生殺害事件を受けて、文科省は「生命や身体に危険が及びそうな子」について調査しました。その結果該当する子は、全国に400人もいました。調査方法にあいまいな点もあるので、実数はもっと多くなると言われます。

この子たちをどうしたら救えるか?  学校・警察・児童相談所・・・ などに期待する声は多いのですが、それだけで解決するでしょうか?  関係者は、校外で子どもを見守ることの難しさを訴えています。
昔は父親の見守る目が、睨みを利かしていたのですが・・・

話は跳びますが、家庭内暴力の対象は母親の場合が多いので、ともすれば原因が母親にあるように思われがちです。でも突き詰めて行くと、父親の教育力が乏しいために起こることが多いのです。

子どもは、きっぱりと直接的に叱ったり指示したり出来る父親像を求めています。お父さんたちに頑張って欲しいものです。


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